一日の仕事に「フタ」をしよう

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超久しぶりの更新になってしまいました。別にこの間、何にもしていなかったわけではありませんよ(笑)

今日取り上げる書籍は佐々木正悟さんの新刊「残業ゼロの1日1箱仕事術」です。

前にも書きましたが、病気になって以来、他人より体力が圧倒的になくなっているのと、私の性格上、必要以上に仕事を受けてしまいがちなこと、さらには仕事漬けのままでいると病気の悪化に繋がりかねないので、仕事量の調節というのは私にとっては、仕事をする上でウェイトの重いテーマでもあります。そのため、この本はジャストミートでした。

題名にもあるとおり「箱」という考え方がシンプル且つ汎用性のあるフレームワークです。ついつい仕事を振られると「YES」と返事をしてしまいがちですが、自分の1日の仕事量を「箱」に入るものだけに限って、フタをしてしまえば、それ以上入れたくても入れられないわけです。

さっそく会社で実践するにあたり、(この本では本当の箱を用意するわけではないと書かれていますが)本当にちっちゃな箱を用意して「私の1日のキャパシティ」というテプラシールを貼り、フタの表面には同じくシールで「今日はこれで精一杯」というシールを貼ってみました。それを机の3段トレイの一番上(つまりGTDで言うところのINBOX)にちょこんと置いておき、その日にやることをその箱に入るだけに限定してみました。ちなみにこの箱ですが、ロディアのNo.11サイズと同じくらいの大きさ・高さのものです。

上司や同僚が「コレ頼める〜?」と言ってきても箱に入る量しかできないと決めているので、箱を指さしながら「明日以降で良いですか?」と言うと納得を得やすくなりましたし、1日の仕事量が本当に目に見える量になっているので、気分が楽になったというのが実感です。

また、「やる気」というものは有限で起きてから寝るまで、その有限のリソースを上手く割り振っていく必要があるという指摘も目から鱗でした。しかもこの「やる気」はストレスを受けると減っていくと言います。P165の一節、

=私たち人間は、精神的ストレスを受けたことがわかっているのにもかかわらず、何度も同じ場所に行かなくてはいけない。職場には嫌でも毎日行かなくてはならないわけです=

というのも、スゴイ説得力がありました。これを逆に捉えれば、職場が快適な場所であれば、精神的ストレスは軽減されるはずということになります。その為に仕事量を自分のキャパシティ内に押さえてコントロールすることによって「仕事」そのものに対するストレスを減らし、後は職場でのコックピットたる自分のデスクや、その周囲(人間関係も含めて)を快適なものに変えていけばよいのだというのが分かったのが本書から得た最大の学びでした。読みやすい上に色々な気づきが得られる一冊です。仕事量にあっぷあっぷしてたり、押しつぶされそうになっている人にはうってつけだと思います。

1 コメント:

haTsh さんのコメント...

twitterからきました。
ブログの方もフォローさせていただきます。
読み応えのありそうなブログで、
過去記事も読むのが楽しみです。
ではでは