愛着品紹介011-食器3種-

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日々の食卓で絶対欠かせないのが、ご飯茶碗、汁椀、箸です。おかずのお皿は家内と共用で使いますが、この3つは共用することはないので、自分が心底気に入ったものを使うと決めています。毎日使うものなので、My基準を3つ決めてあります。まず見て美しいこと、次に実用性が高いこと、最後に作った人の顔が見えるものであること。要は100均やスーパーで売られている物は買わないよってことですね(^^;)


今は写真の3種を溺愛しています。


○ご飯茶碗

陶芸家、鈴木りょうこさんの作品。イタリアの陶芸家GIOIA SULASさんに師事し、現在埼玉県内で陶芸活動をされていらっしゃいます。


GIOIA SULASさんはイタリアの陶芸家ですが、日本の陶器に魅せられ、イタリアで独自のオリエンタルな作品を作られています。そこへ日本人である鈴木さんが飛び込み修行を願い出たというのですから、実に興味深い話しです。


鈴木さんの作品とは、昨年末の鬼子母神神社「手作り市」で出会いました。もうね、遠目から作品のオーラが違うんですよ。女性らしい繊細さ、でもがっしりとした力強さ、土の美を引き出した、優しいセンスとでも言うのかなぁ。とにかく本当に美しくて魅力的な茶碗です。


しかもとっても実用的な工夫が施されています。口をつける部分が返し(外側に反ってる)になっているので、とても持ちやすく、また口当たりがとても良いのです。これでお茶漬け食べたら2割増しの旨さは保証できます(笑) ご飯をよそうと、何というか、ふわっとしてる感じがするんですよね。お米が。これがホントに嬉しい!


もうぶっちぎりでオススメな陶芸家さんです!


○汁椀

槐(えんじゅ)の木で作られたお椀です。山形県の幸林工芸さんというお店のもの。槐の木は「延寿」と呼ばれることもある縁起の良い木なのですが、材質が堅く刃物がすぐ切れなくなり、加工するのに大変高度な技術と手間がかかる木です。


そんな槐の木目の美しさを見て楽しめ、使えば丁寧に塗られた漆の何とも心地よいこと!


この椀は足の部分に一仕事施してあって、単に足が丸くなっているのではなく、凹ませてあります。(う~ん伝えづらい)その為、引っかかることなく、スッと椀を持ち上げることができます。この工夫のおかげで、お味噌汁を飲むときなど、軽く安定して持ち上げられ、槐の口当たりと相まって、実に美味しくいただけます。お味噌汁が1.5割増しで旨くなりますww


○箸

お箸は3膳ほど持っていますが、今一番のお気に入りはコイツです。岩手県の込山裕司さんの作品です。


まず材質ですが、北上山系の標高500m以上の山肌にまばらに自生しているオノオレカンバ(斧折:別名アズサミネバリ)というかばのき科の木です。この木もまた、その名の通り、斧が折れてしまうくらい堅い木で、目の詰まった部分は水に沈む程重く、ずっしりしっかりした木だそうです。1mm太くなるのに3年くらいかかると言われる木ゆえ、とても希少性の高い木でもあります。ちなみに別名の梓(アズサ)という木は皇太子殿下のお印でもあります。


お箸の形は五角形。五角形は指と指の間のおさまりが良い形で、とても使いやすい。これきっとお子さんのお箸の持ち方練習用にも打って付けだと思います。5つの角があるので、お豆も滑りにくく、麺類は切れにくく、普通の丸箸などと比べると格段の使いやすさがあります。しかも、名入れをしてもらったので愛着もひとしお。


やはり毎日使うものは(値段の多寡ではなく)見て美しく、使って気持ちの良いものに限ると思います。

ちなみに写真にある箸置きですが、我が家では必ず季節にあった箸置きを使うようにしています(たまたま雪だるまの箸置きが洗ったばかりだったので、紅葉で代用しました)「こんなもん!」って思うでしょ?でも、箸置き一つ使うか使わないかで、食卓の彩りがガラッと変わりますから、決して高い物でもないので一つ使ってみてはいかがでしょうか?

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