「いい加減」で「良い加減」な人の魅力

このエントリーをブックマークに追加 このエントリーを含むはてなブックマーク
たまにTwitterの私のつぶやきに出てくる「部長」(仮にAさんとします)ですが、この人がホント魅力的なのです。

まず、部長としてのAさんの魅力。リーダーに必要なスキルというのは、メンタルタフネス・傾聴・誠実・コミュニケーション等、多々あろうかと思いますが、Aさんはリーダーに備えていてもらいたいと下の者が思うスキルの多くを持ち合わせている希有な人です。2009年11月30日、Twitterでこうつぶやいたことがあります。

いやー何か燃えてきたよ俺!わくわくするぜ!沈うつな職場の空気が一変。リーダーの言葉ってスゴイ!

「ルフィか悟空みたいだ」と言われましたが、この見事な対応で、追加受注という土産を持って帰ってきました!土下座必至の状態を「ワクワクしてきた!」と言えるメンタルタフネス、すぐ顧客の元へ行くという誠実さ、同行するという行動で、「責任は俺が取る」という暗黙のコミュニケーションが部下にもたらしたであろう絶大なる安心感。いや、スゴイ人だと感動した出来事でした。

一見、完璧なAさんですが、実はヌケたところも結構あります。そんなちょっとヌケてるけど、皆が頼りにするリーダーであるAさんを観察していると、魅力的な人は「いい加減」というスパイスを加えて「良い加減」に熟成されて魅力になるのではないかと思えてきました。

Aさんは興味の赴くままに、趣味の世界を広げるのと、ヌケ具合は「いい加減」。だけど、そのことが、人としてのAさんの魅力の深みを増すスパイスとなって「良い加減」になっているんじゃないかと思うのです。勿論仕事のデキが良いことは言うまでも無いですが。

これは「仕事ができるからつき合いたい人」なのか「損得抜きにつき合いたい人」なのかの違いに通じると思います。私が鬱になった時、それまでつき合っていた人に助けを求めても、9割方の人が私の側から去って行きました。こういう人は「仕事人としての私」とつき合っていた人。残った1割は「人としての私」とつき合ってくれていた人。残った1割は大事にしなければならない人間関係なのは言うまでもありません。

仕事を介してつき合う人はスゴイ数に上ると思います。手元に有る名刺を見てみてください。スゴイ数になりませんか?じゃぁ、その名刺の中で、損得抜きで、友だちになりたいなぁ。もっと知ってみたいなぁと思わせる人って何人いますか?会社名とか、肩書きとか抜きですよ。もっと膝をつき合わせて、こちらが場所をセッティングしたり、食事代は持ったりと苦労や損をしたとしても、じっくりこの人の話しを聞きたいなぁと思わせる人です。意外に少なくなると思います。ヘタをしたら一人もいないということもあり得る話しでしょう。

このブログは私にとっては「いい加減」な動機で始めたものでしたが、損得抜きでTwitterで絡んでくれる人や、多くのブロガーと話しをし、関わり合う内に、Lifehacking.jpで開催されていた【ライフハックブログ賞】で3位という結果を得られたことを考えると、すこ〜しは「良い加減」になってきたということなのかなぁと勝手に解釈しています(^^;)
 
投票頂いた皆様、本当にどうもありがとうございました!!


さて、私自身としては、幸運にもせっかく身近にAさんというお手本が居ますので、良いところは出来るだけ盗んで、「いい加減」だけど「良い加減」にブレンドされた魅力的な人に成長したいと思います。

0 コメント: