ユビキタス・キャプチャーの肝は記述法にあり!

このエントリーをブックマークに追加 このエントリーを含むはてなブックマーク
昨日、「Evernote日本語解説書二冊同時発売イベント『象が踏んでも忘れない』」に参加してきました。イベントの模様は、USTREAMでダダ漏れ動画がコチラでご覧いただけます。いや、スゴイ世の中ですね!

色々な方が、様々なメディアで昨日のことを記事にされておりますので、詳細は割愛します。しかし今回、痛感したのは・・・英語は話せないと駄目だ・・・ってこと!聞き取れるんですけど、話せないと伝えられないですからねぇ・・・まずは英文法MindMap早く完成させねば!(予定を大幅に超過中・・・orz)

さて、今回のイベントで個人的に大収穫がありました!@mehoriさん@nokibaさん@shigotanoさんのお三方のプレゼンの中でピン!ときた言葉があったのです。それは、@nokibaさんの「記憶とは、覚えて、覚えておいて、思い出すこと」という言葉です。Ustの動画だと、56分あたりですね。

2009年10月16日の私のUCメモに「『iPhone情報整理術』のP132の図、この図以外にも記憶に関わる大切な要素がある感じがする。その要素について記述できれば、UCの意味が増す気がする」と書いてあります。それが何なのかず~っと考え続けていたのですが、それが何かとわかったこと、そしてUCを続ける記述法のコツが漸く掴めました。

まず私が探していた要素。それは「香り」でした。

香りも思い出すキッカケを与えてくれる重要な要素だということです。
例えば、サルバドール ダリのラグーナという香水があります。鼻の形をした青いビンに入った香水です。私はこの香りを嗅ぐと、高校時代に付き合っていた女性の姿が浮かびます。他にも、ネスカフェのインスタントコーヒーの香りで祖父を思い出したり、セブンスターの香りで新卒時代に指導してくれた先輩を思い出したり・・・といった具合です。

実体験として、先日、街角ですれ違った女性の残り香がラグーナと似た香りだったのですが、たったそれだけで、私は瞬時に当時付き合っていた女性の姿を思い出しました。この経験を@nokibaさんの言葉と照らし合わせると、私はラグーナの香りを「覚えて、覚えておいている」ここまではOKです。

けれども、先日はたまたま香りに出会えましたが、どこにどうやって香りの記憶を残せば良いのでしょうか?香りを言語化することは非常に難しいことです。しかも残念ながらEVERNOTEに香りはUPできませんし、「香りを保存再生できるメディア」は今のところありません。しかし、よく考えた結果、これはメモの取り方を工夫すれば解決できるのではないか。そしてその書き方こそがUCの肝なのではないかと思いました。

「香り」を思い出せるようなメモの取り方の例として、歌の歌詞が思いつきました。例えば松田聖子さんの「赤いスイートピー」では「♪タバコの匂いのシャツに そっと寄りそうから」と香りを印象的に使っています。

「タバコの匂いのシャツ」この一文で、相手がどんな男性で、どんな匂いでどんなシャツだったのか、聴いた人は、各々具体的なイメージを思い浮かべることができるでしょう?

つまり、UCの記述法の肝は「書き付けた言葉で具体的な映像を想起できる」ように書くことで、そのような記述を残しておければ、その場の情景、香り、質感等も思い出すことができると思ったわけです。

我が家で言えば、そうですね・・・愛犬の肉球の匂いww。私は「干草の匂い」と言い、家内は「お日様の匂い」と言います。言葉は違えど、そう遠くない将来、愛犬が旅立ってしまった後でも、その匂いを例えた言葉が残っていれば、その匂い、その温もり、肉球のぷにぷに具合を思い出すことができるでしょう。(実際に干し草の匂いを嗅いでも、きっと思い出せるでしょう)
さらに、その言葉を愛犬の肉球の写真に添えて、ついでに吠え声の音声も一緒にEVERNOTEに入れておけば、EVERNOTEは本当の意味で「思い出保管装置」・「人生の足跡」・「第2の脳」・「外部記憶装置」と成長するのではないかと思います。

歌の歌詞は色々な映像を私たちに想起させますからメモの取り方の良いお手本です。ちょっと数曲ご自分の好きな曲の歌詞に耳を傾け、思い出した映像をメモしてみてください。どういう風に書けば「思い出せるメモ」になるかのコツみたいなものがつかめると思いますよ!

蛇足:中島みゆきさんの「うらみ・ます」という曲は、学生時代に中島みゆきさんが付き合っていた男性との交際が終わった直後に書かれた曲で、実体験なのだそうです。この曲を聴くたびに震え上がっている男性が1名いるわけですねぇ・・・メモの残し方も良し悪しですね(笑)

2 コメント:

h さんのコメント...

匂いと記憶が結びついてるってそんなに多くないですね。確かに全然気候の違うところに行った時などには感じてるんでしょうけれど。

そう考えると匂いに関する記憶がキャプチャーできてないのはもったいないですね。

生まれ故郷の島に帰った時に、明らかにちがう空気を感じました。住むところも海が側にないといまだに落ち着きません。空気感が違うんだろうなと解釈してましたが、そこには匂いも含まれてたんですね。エントリーを読んで合点がいきました。

匂いを言葉で想起できたら素敵ですね。さっそく実践します。

Kazumoto さんのコメント...

私は香りと記憶が一致することが多いんです。特に人の記憶に多いですね。この香りはAさん、この香りはBさんという風に。

新婚旅行先がモルディブだったんですけど、伊豆の海と、モルディブの海では、同じ潮風の香りも違うんですよ。でもその違いを説明するのは本当に難しい、というか不可能なことです。

香水の調香師の方々の苦労が忍ばれますね。

まずは、自分のために、自分が想起できるように書く習慣が大事かなと開眼した次第です。

他人が読んでもさっぱりイメージできないでしょうが、本人の為のUCですからねww