雑誌Pen「キリスト教とは何か」を読んで浮かんだ詩

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雑誌Penの「キリスト教とは何か。」という特集を読んでいたら、ふっとこの詩が脳裏を過ぎりました。

何故、同じ動物でありながら「人」は「人」になってしまったんでしょうね?

ウォルト・ホイットマン著『草の葉』第32節より

「獣たち」
わたしは身を動物に変え、
あのいつも穏やかで独立独歩の動物たちと
ともに生きられればと思う、
わたしは足をとめ
長い間いつまでも
動物たちを見つめる、
動物たちは自分たちのあるがままの現在に
ぐちをこぼさず
また骨を折ってあくせくもしない。
動物たちは
暗やみの中で目をあいたまま横になって
なにかを罪に泣くこともない、
動物たちは
神にたいする義務について討論して
わたしをうんざりさせもしない、
一匹として満足せぬはなく
一匹として蓄財に熱中するあまり
狂乱状態になるものもいない、
一匹として他にひざまずかず、
また数万年を生きながらえてきた種族の
流儀に盲従するものもいない、
そしてこの地上のどこにも
一匹として社会的地位のあるものはなく、
また不幸をかこつものもないのだ。

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