反逆児の仕事術004ー反逆児のするべき『努力』

このエントリーをブックマークに追加 このエントリーを含むはてなブックマーク
小中高と一貫して教師から受けた指導の言葉が2つあります。

①協調性がない

今となってはこれだけは直さなくて良かったと思える能力です。この能力があるからこそ堂々と「反逆児」でいられるのですから。現在の会社でも協調性は限りなくゼロです。何故、同僚と友だち付き合いをする必要性があるのか理解できないからです。就業時間の間だけ、関わる必要があるときだけ、手短に話しお互い仕事に専念する方が生産性という観点からも良いと思うのですが、何故か皆で連れだってランチを食べに行ったりするわけです。いい大人が連れ立っている姿を見ると、小学生の女の子たちが手をつないでトイレに行っているようで、全くもって恥ずかしい光景だと私は思うわけです。どういう神経してるんでしょうね?全く以て不思議です。

おそらく私が最初に正々堂々と、属する集団からバックれたのは小学生の時です。運動会で"組み立て体操"をやる意味が本当にわからなくて教師に聞いて回ったことがあるのです。「運動会なのだから、走る・投げる・飛ぶとかを競い優劣を付けることは理解できる。しかし"組み立て体操"というどこの筋力も鍛えないお遊戯を人前でやる意味がわからないから説明してくれ」と。誰一人として満足な答えを出してはもらえませんでした。ですから練習から堂々とバックれました。そんな奴なんです私は。今でもあるんですかね?組み立て体操。

そしてもうひとつ。
 
②努力しない

確かに100m走や校内マラソン、体力測定は言うに及ばず、勉強もですが学校で行われることに対して全力でやったという記憶がありません。校内マラソン大会なんて、マラソンランナーになると決めたわけでもないのに、何故命じられてわざわざ苦しい思いをしなければならないのかさっぱりわからなかったので正々堂々バックれていました。拒否権があって然るべきだと今でも思っています。体育の授業は殆どをサボっていました。プールなんて本当に嫌でした。プールで泳いだ後の授業ってすっごく眠くありませんでしたか?理解できないでしょ?学問を教える学校側が、わざわざ「眠たくなるプログラムを組んでいる」んですよ?それなのに寝たら怒られるわけです。どんなトラップだよと思います。ですから「次の授業に備えたいので」といって正々堂々バックれていました。

まぁそれはともかく私が考える『努力』は、どうも世間一般の認識と大きく乖離があるようなのです。大辞林を引いてみた結果が冒頭にある画像です。何に「つとめはげ」めば良いのか書いていないところがニクイですね、良い仕事してますね。大辞林アプリ。『努力』というと何やら滝行とか、修行とか、歯を食いしばっている姿とか汗水たらしている姿とか、辛いことを必死で耐えているイメージを一般的には想起するようです。そういうイメージですから、私を指導した教師はこぞって「お前は何て努力しない駄目な奴なんだ」と説教をかましてきたのだろうと思います。辛いマラソンとかをバックれたんだから、なるほどその意味では合点がいきます。

しかし、ここでハッキリさせておきたいのですが、私は『努力』という言葉を以下のように定義しています。
 
  • 楽にやるための工夫をすること

例えばですが、何千行にも及ぶエクセルに入力された数値が正しいかどうか元データと付け合わせて調べるという作業があったとして、頭から一個一個元データと見比べて付け合わせていく人と、数式かマクロを使って自動でサッと計算させる仕組みを作る人と、どちらが『努力』しているのでしょう。私は断然後者だと思いますが、どうも世代が上の人々は前者を『真面目で努力家だ』というのです。それは精一杯の優しさを込めて言葉を選んでも"意味をなさない努力"か"徒労"と言うのだと思うのですが。これまた全く以て理解に苦しみます。

こういう考え方の人、意外と多いんですよね。猛烈サラリーマンというのか、クソ真面目というのか、脳みそ硬化症なのか、ほとほと暑苦しい人々です。先の例のように、頭から順に調べていくやり方では次も同じ苦労をするハメになるわけです。数式とかを仕込んでおく『努力』を一回しておけば、次からはグーンっと楽になるわけですが、こういう『努力』はなかなか認めてもらえません。どうせ汗水たらして苦労するのなら、その苦労が次に楽できる仕組みを作る苦労であるべきだろうと思うのですが。まぁ時代待ちですかね。

つまり、私のような反逆児が反抗するのはこうした「無駄な努力」です。パスワードを忘れるのが嫌だから「1Password」を使ったり、何度も同じ文字を入力する手間を省く為に「TextExpander」を使ったり、いちいちマウスに手を移動させなくて済むように「各種ショートカット」を使ったり、長々会議する意味がわからないから、短時間で済むように工夫をしたりしているのです。省いても影響の無い、省くべき無駄を徹底的に潰し、自分が楽しく楽に、より良い仕事ができる環境と、毎日ニュートラルに仕事と向き合えるマインドを作る『努力』が反逆児のする『努力』です。
しかし旧弊な大人たちはこの『努力』 をあろうことか"怠惰"と決めつけるわけです。ああ、腹立たしいやら馬鹿らしいやら。

ですから、ホワイトノイズをかけっぱなしにしているイヤホンを貫通してくる「お前、バカ?」と言いたくなるような大声で話しかけてくるA君とか、イヤホンを気にして話しかけはしないものの、「本当に大人ですか?」と言いたくなるくらい汚い字で書いたメモを"キーボードの上"に放り投げてくるB課長とか、こういう職場環境を悪化させる輩はもはや敵です。A君もB課長も「排除した方が後々、楽に楽しく仕事ができるようになる」わけですから、本当にかったるいですが、彼らを排除、乃至は駆除する『努力』をするのが反逆児の仕事術の本道と言えるわけです。皆さんの会社にもいらっしゃるかもしれない「反逆児」ですが、単純に「理由なき反抗」をしているわけではないということをご理解いただき、ご支援いただけると幸いです。

0 コメント: