反逆児の仕事術005ースタンドプレーとチームワーク

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私は基本的に「一人が好き」です。一人で黙々と仕事をしている時が、私の一番生産性が高い状態だと思っています。それに加えて「協調性がない」という個性を有しているが故に、会社勤めが性に合っていないのではないかと思う時が多々あります。ひとり、山で炭でも焼いていた方が幸せだったのではないかと思う時もあります。

しかし現在私は会社という組織の一員として糧を得ています。そこで求められる「チームワーク」というものには困ることもしばしばです。組織図の上では、私は社長直属の機関であり、一人の部署なのですが、たとえ一人の部署であったとしても、他部署との連携は必要ですし、全体の方針に対する協調も必要です。ですからそもそも「チームワーク」とは何か?ということをキッチリ考えておかないと、『反逆児』=『トラブルメーカー』として、はじき出されてしまう危険性があります。これは由々しきことですから、反逆児の仕事術におけるチームワークとはどうあるべきか、ちょっと考えてみることにします。

私は、仕事の場での「チームワーク」とは、「チームの仕事の質」と同義だと思っています。「チームの仕事」というのは、必ず目的(求められている水準)があり、チームメンバー全員がその目的達成のために、一人一人の役割をしっかりとやり遂げることで、結果として「チームの仕事」が出来上がります。メンバー各人のやる仕事の種類は異なっても、その各人が完全に自分に課せられた仕事をこなせば、全体として成果が上がる仕組みが「チームワーク」でしょう。従って、チームワークとは、みんなで仲よく仕事をするということではないと私は思っています。自分の機能若しくは役割を正確に行う。これがチームワークの基本であり、そのために分業し、組織化しているのです。ですからチームの”和”を第一に皆で歩幅を合わせて仕事を行うことがチームワークと思っていたとしたらそれは大きな勘違い。それはそもそも仕事ではなく、都合の良い、慣れ親しんだお友だちとの戯れ以外の何ものでもないでしょう。

では、上記の考えを端的に表現したものはないでしょうか?奇しくもアニメにそれはありました。『攻殻機動隊Stand Alone Complex」の公安9課の訓戒がそれです。

我々の間にチームプレイなどという都合の良い言い訳は存在しない。必要なのはスタンドプレーの結果として生じるチームワークだけだ

素晴らしい台詞です。反逆児流仕事術の基本方針としても良さそうです。チームプレイは都合の良い言い訳だというのも痺れます。躊躇することなく口当たりが良いだけの"和"などという馴れ合いを排除しましょう。徹底的に自分の仕事の結果と効率を重視してスタンドプレーを続けていれば、結果として正しいチームワークに繋がると信じましょう。何もかもがドラスティックに変わって行く現代において、旧弊な価値観・仕事観で仕事をすることはリスク以外の何ものでもありません。まずは、しなやかで有りながら確固たるポリシーを持って自分の仕事を確実に成し遂げること。これこそ反逆児の考えるチームワークの基本であり、ひいては反逆児の立脚点なのかもしれません。

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