裁断した本の閲覧性公開!&裁断して気がついたこと

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先般のエントリーで、ヤフオクで落札した裁断機を使って、どんな風に本が切れるものなのか、動画でご紹介いたしました。

やはり「裁断した後、どうやって見えるの?閲覧性はどう?」というお声を多くいただきましたので、実際取り込んだ幾つかの本をiPhoneで表示させた場合、どんな感じになるのかまずご紹介します!使用したアプリは「GoodReader」です。

読み込む際のPoint!付箋を貼っていた箇所は、事前にそのページやその文章の上に「☆」みたいに、何か印を別途書き加えて置いた方が良いです。付箋があるとジャムる可能性が上がってしまいます。それと糊がちゃんと剥がれているかペラペラ捲ってチェックする作業は絶対必要です。2枚読み込みしてしまってジャムるという場合がありますので、コレは念入りに!

例1:『ユダヤ人大富豪の教え コミック版
画質自動/圧縮率自動

マンガはこれくらいコマ割の少ないモノであれば、ストレスなく読めます。Macで読むのも、全く苦になりません。というか、文庫版より読みやすいんではないかとすら思います。

画質ノーマル(300dpi相当)/圧縮率4
○通常表示
そのまま表示させると、さすがに文字が小さくなります。その為、上下左右の余白を無くするようにピンチアウトすると、グッと読みやすくなります。下記参照。

○少しピンチアウトした表示
これくらいになれば、iPhoneの画面の上下に文章がフルに表示されますので、視認性に問題はなくなりますね。

画質ノーマル(カラー150dpi相当/圧縮率3)
これは、ピンチアウト無しの画面。フレームワーク図をザッとみたいだけなら、これでもOKだと思います。横書きの本はiPhoneも横にして表示させるとグッと読みやすくなります。

いかがでしょう?イメージは掴んでいただけましたでしょうか?さして画質を上げずとも文章を読む分には支障はありません。ただし、本の中で使われている写真は黒々としたものになりますので、書籍の中の写真を重視される方は、画質を上げた方が良いと思います。

ざっと数えて、約600冊程度所有していた内、100冊ほどを裁断しましたが、裁断していく過程で、保持する・データ化する・売るの3つの選択肢の判断基準のようなモノが見えてきましたのでそれも記しておきます。

A.裁断すべきではない本
自分にとって本という姿形で所有しておきたい書籍。私で言えば『ウォールデン 森の生活』や『情報ダイエット仕事術』『一瞬で「やる気」がでる脳のつくり方』などが相当します。パラパラやることで気づきが得られる本は裁断しない方が良いと思います。もう一冊買うという手はありますが(笑)それと「写真」に意味がある本。画集などですが、これは画質をスーパーファインで読み込んでも質感が異なってしまいますのでやらない方が良いでしょう。

B.裁断すべき本
手元で参照したい本(上記の『最強フレームワーク100』等)や、付箋が張ったまま塩漬けになっている本、ドッグイヤーはしてあるけど最近、見返していない本。これらはiPhoneがあればいつでもすぐに読み返すことができるようになります。スキマ時間を活性化することもできるでしょうし、仕事で役立つことも多いでしょう。こういうのはバッサリ行くべきだと思います。

C.裁断すらしたくない本
意外なことに、読み返すことは2度とないと即断できるもの。すでにメモは取り尽くしたもの。既に情報が古すぎるものが結構出てきました。裁断する前に「これはもう一度読み返したいか?意味があるか?」という問うことが重要かもしれません。読み込んでももう2度と読まないのであれば、データで残しても意味はゼロなのに変わりはありません。これらはBOOKOFF行きが妥当でしょう。単純に本棚の整理をしていただけだと、そういう問いはせず、並べ替えで終わってしまうことも多いですが、本棚の奥の方にはこんな本も眠っていそうです。何でもかんでも裁断すれば良いというものでもなさそうだというのが、今回最大の発見と言えるかも知れません。

D.OCRをかける本とかけない本
自分にとってリファレンス的な役目をしてくれる本はOCRをかける意味があると思いますが、それ以外はなくても良い気がしました。私見ですが、大凡どの本のどのあたりに何が書いてあったかは検討がつきます。むしろザーッと読み直しているときに「あ!」と思えるフレーズに出会えたりする方が面白いと思うので、「検索するだろう本」以外はOCRをかけずに読み込むだけにしました。(時間も多少かかるし・・・)

E.サイズについて
EVERNOTEに上げたいのであれば、絶対条件として25MB以下にしなければなりません。が、『効率が10倍アップする新・知的生産術』で22.6MB。『最強フレームワーク100』はカラーで読み込んでいるので38MB、『ユダヤ人大富豪の教え』に至っては自動設定のままだったので、60.7MBにもなりました。PDFを後で分断してEVERNOTEに入れるという作業が必要そうです。が・・・あまりEVERNOTEに入れる必要もないかなぁ・・・と思います。Dropboxを仮想書庫として使う方が良いのではないか、いつでも読みたいものはGoodReaderに入れておくというスタイルで良いのかなと思います。

ざっと、気づいたところはこんなものです。裁断機を手にするまで「本は大切にしなさい」と育てられた身としては、「本を裁断するなんざ鬼畜生の所行だ」なんて思ってましたが(笑)実際、裁断して読み込んでみて、コレはなんと便利な方法か!と考えを改めました。多分、私が持っている本を全て裁断して読み込んでも、USBメモリ1本に収まってしまうでしょう。考えたら凄いことですよね。しかもいつでもどこでもGoodReaderやDropboxを使って自分の書庫にアクセスできるなんて!!

しかも・・・今はiPhoneの小さい画面で読むしか出先では手段がありませんが、iPadが出たら・・・スッゴイ読みやすくなると思うんですよ。文庫の文字の小さいヤツなんて、絶対文庫で読むより読みやすくなるでしょう。まだiPadに触れたわけではありませんから、断言はできませんが、もしイメージ通りの動きをしてくれるものであれば、書籍の電子化の可能性はまだまだ無限に広がりそうだと感じました!!

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