Dropboxを使っていない人こちらからどうぞ!

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会社のWindowsPCと自宅のMacとiPhoneと大まかにこの3つが私の使っている端末ですが、これらの間でファイルの共有をする上でDropboxは無くてはならない存在です。Dropboxってそもそも何?という人はLifehacking.jpさんのコチラの記事をご覧くださればすぐわかると思います。


さて、じゃあ試してみたいと思った方は是非、私のリファラーリンクから登録してみてください


ここから登録すると、上限を3GBとして、私とあなたの双方に250MBの紹介ボーナス容量が追加されます!容量は少しでも多い方が便利ですし、お互い損をする話しではないので(間違ってもボッタクリとかじゃないのでご安心を!(笑))ゼヒゼヒこちらから登録してみてください。



残すべき「核」の見つけ方は??

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ディスカバー社、この夏の一押し?『減らす技術(The Power of LESS)』を読了したので、ちょろっと感想などを。




"減らす技術 The Power of LESS" (レオ・バボータ)


たぶん私だけなのでしょうが、いつも自己啓発書の類を読むと感じる困惑をこの本にも感じました。



人生はシンプルなほどいい。余計な雑音を排除すれば、自分の好きなことを楽しめる。

仕事もシンプルなほど調子が出る。

文章だって、シンプルなほど力強く訴えかける。余分な言葉をどんどん削っていけば、核となるアイデアを伝えるのに必要な言葉だけが残る。



なるほど、確かに著者の主張は明快でわかりやすい。雑音・雑事・余計なこと、こういったものを削っていって「自分の好きなことをやろう」


でも、「自分の好きなことって??」と考え込んでしまうんです。自分の「核」とは何だろうって。いつもここで躓くんです。


もし神が目の前に現れて「さぁ、君に一生使い切れない程のお金と時間と健康な身体を与えよう。好きに生きたまえ」と言われたら何をしたい?若しくは死神が現れて「あと1ヶ月で君をあの世に連れて行く。一応予告しておくから残りの1ヶ月をエンジョイしたまえ」と言われたら何をする?


どちらにしても私はこの答えを持ち合わせていません。どうにも「欲」のようなものが希薄な人間のようです。村上龍的に言えば狩猟的ではなく農奴的ということでしょうか(『愛と幻想のファシズム』より)


著者はタバコを止めることに全エネルギーを注いだことが最初の一歩だったといいます。ということは、私は今、自分の「核」が何だかわからないけど、無駄だな、邪魔だなと思っていることを削っていけば最後には「核」が残るということになるのでしょうか?削りに削った結果が「空っぽ」だったと考えると非常に怖いのですが、きっと何かの形が残るだろうと信じてみるしかなさそうです。とりあえず体育感にでも自宅にあるモノ全部並べて選別してみたくなりました。


ところで、読了後非常に薄気味悪い感情にも囚われました。これほど「削る」・「ダイエット」・「整理」・「シンプル」・「選択」・「集中」・「断る」などの言葉を大連呼しなければならない程、あらゆるモノ、あらゆる情報、何もかもが溢れかえっている社会というのはどうなんでしょうか?『銀河鉄道999』という漫画に「機械を支配するのに成功した星」という話があります。何もかも機械にやらせて、することがなくなった人間がどうなるかという話なのですが、現代もきっと他の星の生命体から見たら非常に醜い姿をしているように思えて、何やら空恐ろしくなりました。



ビジネス書の中の「仕事」はフェアではないんじゃないだろうか?

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このところビジネス書の類を読んでいて「フェアじゃないな」と感じることがあります。例えばこんな主張に接したときです。



  • スケジュールやタスクをパソコンで管理しよう。


  • リマインダーを設定しておき適切なタイミングで思い出しど忘れを防ごう。


  • 書類はEVERNOTEなどに集めてiPhoneなどの端末からいつでもアクセスできるようにしよう。


  • 様々な情報を効率的に収集するにはRSSリーダーを使って、いつでもどこでも見られるようにしておこう。


  • 離れた場所の人と連絡を取るときもSkypeやGoogleTalkがあれば連絡は取れるよ。


さらに踏み込んで、「 そうさ、インターネットに接続できれば別にオフィスなんか無くたっていいんじゃないか、別に会社に縛られる必要もないじゃないか、ようやくサラリーマンが「自由」を手にできる時代がやってきたんだ。だから最先端のツールで武装して、「個」として仕事をした方がいいんだよ!」という主張も見られます。


"仕事するのにオフィスはいらない (光文社新書)" (佐々木俊尚)なんて思いっきり上記のような主張ですよね。


わかるんです。理解はできるんです。それがスゴク便利で自由なワークスタイルだっていうことは。でも・・・どうしても「でも」と感じてしまうんです。


私はこういったITツールが基本的に大好きですし、病気のこともあり「効率化」できることに関しては積極的に取り入れているつもりです。しかし私が働いている業界が特殊なのかもしれませんが、どうしてもどう頑張ってもこのワークスタイルは適用できないんです。


実例を挙げましょう。


スケジュールとタスク管理。これはある程度可能です。が、様々な薬品を使う現場、細かい屑が飛び散る現場などでは、精密機器はあまり適しません。ラテックスの手袋してたらiPhone動作しませんし(笑) もちろんモノ作りの現場以外の営業マンなどは積極的に取り入れる部分だと思いますが、どうも聞くところによると、8/1に取ったアポが8/3に変更になって、また最初に戻ったなどという場合、8/1に最初にアポを入れたという履歴がなくなってしまうのでやりづらいということなどがあるようです。


書類をEVERNOTEなどに集約させようという部分。私の仕事で最も必要且つ重要な書類は図面と仕様書です。確かに出先で見られたら便利でしょう。しかしこれは極秘資料です。絶対に漏洩させるわけにはいきません。私の会社では、紙(原本)として保管し、必要な場合は上司の許可が要る仕組みになっています。基本的にコピー不可ですし、データ化もNDA契約に抵触場合があるので原則できません。


情報収集に関しても私の働いている業界の最先端情報はまずというか絶対的にインターネットで公表している類のものではありません。個人で書いているブログも散々探したのですが、どうも見あたりません。最新製品の心臓部分に関わる情報なのでどこの企業でも極秘扱いなんでしょうし、大学・研究機関もあまり積極的には情報公開していません。ある程度、技術的目処が立ったという情報ではすでに出遅れているので私の仕事としては意味がない情報となってしまいます。よってRSSで効率的にというのもどうも当てはまりません。


お客さんとの連絡に関しても、極秘事項に関するやり取りなので、Skypeなどではセキュリティ上どうしても心配が残ります。何しろ電話で話しをするのも嫌がるお客さんもいます。従って対面での折衝が必要不可欠です。


そしてオフィス。実験・検査・計測・制作などの作業があり、使う機械もまかり間違っても個人で購入できるような価格のものではありませんし、作業の連携が欠かせないので、「一カ所に集まり作業をできる場所」は必要です。外回りする営業の方でも一人の担当しているA社の進めているプロジェクトの問題点が、B社の進めている案件の一部分をちょっと変更すれば解消できるなんてことは日常茶飯事なので、営業も集まり情報を交換する場所が必要です。これもマル秘情報に関するやり取りなので、基本的に対面でのやり取りが必要です。


現状ではどうやってもできないんですよ。今「最先端」のワークスタイルとは相容れないんです。


この「最先端」のワークスタイルを実行している人は多分に"情報"と呼ばれるものを生産・加工して対価を得ている人なのでしょう。私たちみたいな"モノ"を作っている人、極端な例を言えば蒔絵職人さんや、靴職人さん、お豆腐屋さんなどには適用できない可能性が高いのではないかと思います。でもその指摘はどこにもなくて、「これが理想的な働き方だ」というのはフェアじゃないなと感じてしまうんです。


皆さんの仕事の"現場"はどうですか?ITを駆使すれば本当に問題点が解決されますか?それより「5Sハックス」や「品質管理ハックス」「カイゼンハックス」と言ったものがあればそちらの方が実践しやすいという部分ってありませんか?


モノ作りの現場にフォーカスした書籍でオススメがあれば是非教えて下さい。