愛着品紹介012ー楓と染井吉野の『封書開封刃』-

このエントリーをブックマークに追加 このエントリーを含むはてなブックマーク
ペーパーナイフというものがどうも苦手です。理由はペーパーナイフの材質にあります。普通ペーパーナイフと言われるものはステンレスだったり、プラスチックだったり、真鍮やガラス等、どれも冷たく硬質なものだからです。請求書の封筒は別として(^^;) 「暖かい手紙の封を切る」のに、冷たく硬質なものを使うのはどうしても合点がいかず、無論カッターナイフを使うなんて以ての外だと思うので、誠に不本意ながら指でビリビリと開封していました。

ところが、先日「我が意を得たり!」というペーパーナイフと出会いました。千葉県鴨川市の「古工房」さんの作品です。材質は木製。木製のモノはお土産屋さんなどでたまに見かけるものの、大体作りが甘くて手に取る気にもならなかったのですが、「古工房」さんのは思わず、釘付けになりました。家内曰く「瞬間移動した」と言わしめるくらいのスピードで駆け寄っていたそうですww

まず刃から続く土台の木は楓、グリップの部分は染井吉野という贅沢な材質。鋭利な刃からグリップへなだらかに膨らんでいく意匠。二つの異なる木がまるで一本の木から削り出されたかのように見事に一体化している卓越した技。そして一体どうしたら木がこうも気持ち良くなるのかというくらいツルツルで艶やかな触感。どの角度から見てもとても綺麗。使用感は何とも官能的。これぞ暖かな手紙の封を切るのにふさわしい逸品だと思います。

何より素敵だと思ったのは「ペーパーナイフですか?」と聞いた時、「いいえ、封書開封刃と呼んでます」と答えられたこと。「封書開封刃!そうか、ナイフなんて言葉を使うから違和感を感じるのか!」と思わず膝を打ちました。木だと切れ味が心配だと思われるかもしれませんが、全く問題ありません。サクッサクッと気持ち良く切ってくれます。使い込んでいって、切れ味が鈍ったら何度でも研ぎ直してくれる(木でも研ぐで良いのかな?)とのことですから、酷使しても安心です。しかも「これでも立派な刃物ですから」と織物のシースに入れてくれました。このシースも暖かみがあるもので、我が家のリビングテーブルの文具トレイに彩りを与えてくれています。

昨日、記事にした友人からの手紙や恩師からの手紙。デジタル全盛のこの時代に届く「手紙」は、大抵素敵なものでしょう。(請求書や督促状は除くww)届く数はとても少ないかもしれませんが、だからこそ大事にしたいし、大事に扱いたいものだと私は思います。そして大事に扱うには、この封書開封刃以上の開封用の道具はないだろうとツルツルのグリップ部分を撫でながら、一人悦に入っています。

Instapaperは「後回しの道具」だから使わない

このエントリーをブックマークに追加 このエントリーを含むはてなブックマーク
「Instapaper」というとても便利なAPPがあります。Webページを保存し、オフラインでも「後で読む」ことができる便利なAPPです。似たようなのに「あとで読む」とか「Read it Later」なんてのもありますね。

GoogleReaderなどでRSSを定期巡回して、気になったものをInstapaperに放り込んでおいて、帰り道に読むということをやっていたのですが、ここ2ヶ月ほどInstapaperの使用を止めました。そして今では私の中の削除APP候補にノミネートされるまでになってしまいました。

理由は2つの簡単なことです。「気になったのならその場で読んだ方が早くないか?」というのと、「気になったんならEvernoteに入れておいた方が良くないか?」という2点です。

最初の理由は結構な人に同意いただけると思うのです。ブログ「ライフハック心理学」主宰の佐々木正悟さんの新著『いつも先送りするあなたがすぐやる人になる50の方法』の方法01がそのまんまこれに当てはまりそうです。

「あとでやる」という気持ちの裏には「あとでならできる気がする」「あとでやったほうが速くできるはず」という気持ちがあります。でも実際はそんなことはありません。あとでやったところで自分の才能も状況もほとんど変わらない「いま」が再びやってくるだけです。

「Instapaper」や「あとで読む」、「Read it Later」に突っ込んでおいても、結局読まない記事って結構有ると思うんです。それってとどのつまり「後回しにしたことは未来でもやりにくい」という法則に則ってしまっているんじゃないかと思うんです。仕事でもそうだと思うのですが、「あとで!」とした仕事はズルズル後回しにしている間に、いつの間にか「デンジャラスな仕事」に変化していたりするのと同じことです。

つまり「後で読んだ方が効率的だ」と思っていても、いざ、その「後で読む」段になったら「さらに後で読もう」というおかしな事になる可能性があるように思います。だったらその場で読んでしまった方がよっぽど効率的だろうと思ったのです。

もう一つの方は、Evernoteの使い方にもよると思うのですが、私のEvernoteの使い方の一つに「自分のどこかに触れた記事は迷わず入れる」というルールを設けています。ちょっとカッコよく書きましたがww、実に単純なことです。"一読して"、再読したい。ピンときた。面白い。琴線に触れた。思考のヒントになる。この文体がスキだ..等と感じた記事は、全て迷う前にEvernoteに入れるようにしているだけです。そしてポカッとヒマができたときには、ざーっとそれらを再読することで、このブログのネタになることが多いですし、特別高度な検索機能を使わずとも、ざっと眺めているだけで、行き詰まった仕事を動かすきっかけを得ることも多いのです。つまりInstapaperを使用するくらいなら、Evernoteに入れておいた方が私の使用方法では、再度その記事と出会い、触れあう機会が増えることになるわけです。

今、私のGoogleReaderに登録されているRSSは155個です。これが多いのか少ないのか(恐らく少ないのでしょう)わかりませんが、いずれにしてもたったこれだけでも私はちょっと食傷気味です。それでも155個のページの更新情報は毎日全て追えていますし、ピンっと来たものは全て読めています。そしてEvernoteに入れて行くこともできています。

とどのつまり言いたいことは、こういうことです。

「あとで読むくらいなら今読もう」

「たぶん、あとで読む日はやってこないかもしれませんよ。」ということです。とても便利なInstapaperですが、極論すればこれは「後回しの道具」です。後回しにせず「すぐに行動に移す人」の方が何かと有利に事を進めていると私は思います。そうであれば、こうした「後回しの道具」は幾ら便利だと思っても、思い切って使わないという自分ルールを設けるのも「後回し防止」の一法だと思いますし、「すぐにやるっきゃない」仕組み構築には有効な手ではないかと思います。

武道の奥義「読み」で、仕事力を底上げする

このエントリーをブックマークに追加 このエントリーを含むはてなブックマーク
小学校3年の始めまで剣道を習っていました。第二次大戦を戦い、生き抜いたお爺ちゃんが先生だったのですが、この人がおっかない人で、稽古帰りはいつも半べそだった記憶があります。入門直後、先生がおっしゃったのは「剣術とは、人を殺せる道具の使い方を学ぶことだ」 と、今考えると「小学生に言うか!?」ということを言われたのを覚えています。

だから竹刀で稽古していても、面を食らえば「今脳みそ切れたぞ。お前」と言われ、小手を食らえば「手首から先が無くなった」といわれ、胴を食らえば、「あはは、身体が真っ二つだ」等と言われました。子供心に竹刀ではなくて、真剣だったら・・・と思わずにはいられず、必死に稽古していました。

剣術に限らず、おそらくあらゆる武術に通じるであろう奥義の一つに「読み」というものがあります。突きや蹴りの威力が凄いとか、内剄が凄いとかももちろん重要ですが、「読み」ができる達人と相対したらそれらは意味をなしません。相手の攻撃を発揮できないように先回りし、更に相手が思いもよらない技を使い、いとも簡単にねじ伏せてしまうのです。

以前TV番組で、合気道の達人が、「その場の状況に応じて臨機応変・千変万化に、技や動作は元より、自分自身を変化させること」が極意だと言っているのを聞いたことがあります。ちなみに私は高校の体育の授業で柔道をやるはめになり、弱っちいですが、一応黒帯を持っています。オリンピック代表の座を争った経歴を持つ、柔道の先生に聞いたことがあるのですが、「読み」と「想像力」はちょっと違うそうです。「読み」は場の空気の流れや気の流れと言った、大局を読めるかどうかだそうで、「こう動くはずだ」という当てずっぽうに近い想像力とは、違うのだそうです。

私は病気のせいもあって、人より長時間労働することは現状できませんし、他人とコミュニケーションを取るのもまだ苦手です。やりたくても残念ながら今は人並みにできないことがまだまだあります。でも、今の仕事場では営業部からもマーケティング部からも製造現場からもヘルプを求められたり、上層部からも意見を求められたりする程度には会社の役に立てています。これは私なりの「読み」の成果じゃないか?と最近思っています。

とはいえ別段難しいことはな~んにもしてません。誰かが電話している内容は聞こえる範囲で、聞いているようにし、日報も全員のものを全てちゃんと読んでいるので、「この件で時間を取られているのなら、別件はバックアップが必要そうだ」とか、「こういう動きになった以上、この製品の下準備は早めに進めておいたほうが良さそうだ」といった程度の「読み」をしているに過ぎません。

しかし、普通の人よりできないことが多いという圧倒的不利な状況下でも、普通の人の先回りして、きちんとした準備をしておくという「読み」を磨き、それを使えれば、病気に限らず厄介事を抱えている人が、普通の人と同等若しくはそれ以上に仕事をする有効な手段の一つになるのではないかと思います。

ちょっと考えてみると、人を読む。世相を読む。情勢を読む。時代を読む。世界を読む。景気を読む・・・と、なぜか大きいうねりを推し量ることを「読む」というのは、もしかしたら武道の「読み」に端を発しているのかもしれません。つまり、身近な相手、職場の雰囲気、 仕事の段取り、商談のクロージングポイントなどを「読み」、先回りして抑えてしまえば、その仕事の主導権を握れるチャンスが増し、互角に勝負できると思うのですがいかがでしょう?

この案件で問題になりそうなのはどの辺だろう?とか、今日のあの人の気分は良さそうか悪そうか?とか、そんな簡単な練習を毎日ちょっとづつ重ねていくだけでビジネスの「読み」は鍛えられると私は思います。

これが科学的に有効な手段か否かは分かりませんが、少なくとも私の実感としては、注意を払うべきポイントを先読みできれば、仕事力の底上げに役立つと思います。


蛇足:他方、読み誤った場合の例としては、現在の政治の混乱っぷりが良い例でしょう。“読み誤り”が重なっているように思えます。とっとと辞任すれば良いのにね。色んな政治家さん。退く時期を逸すると惨めなモノだと思いますがねぇ。
本来の政治は滅私奉公が基本のはずです。なのに、滅するはずの私心が顔を覗かせると、どんな大義名分(今で言えばマニフェスト?)を掲げても嘘臭くなるものです。国の未来という大局を「読む」必要がある重要な職務なのに、そういう自覚が乏しいのかもしれません ね。

Dropbox活用実践例-「他社」との情報共有

このエントリーをブックマークに追加 このエントリーを含むはてなブックマーク
私が新卒で社会人になった頃から言われ続けているビジネスをする上での問題があります。『情報共有』というヤツです。簡単なようですが、この『情報共有』というのはなかなかどうして、一筋縄ではいきません。丁度実行中のプロジェクトで見えてきたものがあったので、「ああ、その手があったか」と少しでもお役に立てれば幸いです(^^)/

『情報共有』の場が必要だということは、たいていの人と共有できます。即ち、情報を共有できる場がなければ、全員が把握すべき情報を集約することはできないし、各人が知恵を出し合い、それぞれの能力によって得た成果を共有することで、はじめて個人の能力を超えた「三人寄れば文殊の知恵」が出る環境になるという認識は大方の人が頷くところです。

同じ社内であれば、ファイルサーバにでもフォルダを作って入れておけばOKというレベルでも、まぁ情報共有できたわけです。「ファイル上げといたよ~」「オッケー」というやり取りで間に合っちゃうわけですね。

しかし昨今、情報を共有する必要がある相手は、同じ社内の人ばかりではなくなりました。やたらとスピードを求められる昨今、協力会社といった他社とも、スピーディ且つタイムリーに情報の共有をする必要に迫られています。そして「じゃぁどうやってその場を作るのか?」となると、とたんに暗礁に乗り上げます。

他社が絡むと話は俄然複雑になります。当然お互いの会社のセキュリティポリシーがあったり、サーバを経由するにしてもアクセス権限をどうするとか、ファイル形式を何にするかとか、仕事が終わった際、共有したファイルはどこの会社が保持するのかとか、色々問題が出てきます。利害も複雑に絡みます。一番厄介なのは・・・相手のITリテラシーが高くなくて、まだ紙主体の仕事をしている場合などはものすごく困ることになります。公的な申請書類とか、FAXとか、郵送されてくる図面とか、しばらく無くなりそうにはありません。ということで、情報共有を行う上で複数の会社の利害を損ねない場(公平な場と言っても良いでしょう)を作るかと、紙と電子データの情報をシームレスに繋げるにはどうしたらよいか?というところがカギになりそうだと思います。

現在、私が抱えている仕事で当社の他、3社が協力して行う仕事があります。関わる人の年齢が一番上の人でも40代前半であったことから、思い切って「Dropboxを使ってみないか?」と提案し、現在Dropboxを使って情報を共有して仕事を進めてみています。Dropboxであれば、更新内容が全員に反映されるので、フラットな場が作れるはずだと考えたのです。

具体的にどういう情報を共有しているかと言えば、顧客との面談内容(顧客の要望)、図面の情報、詳細仕様の検討及びその可否、材質に関する検討、エクセルで作ったガントチャートの共有によりスケジュールの把握。納期の前倒し若しくは遅延のタイムリーなシェア、実際の現場及び製作途中の写真、性能検査結果などです。何より私を含め4名の愚痴の共有(^^;) ができるようになりました。正直思っていたより他社さんの担当者にも喜んでもらえて、このプロジェクト自体、非常にスムーズに進行しています。

紙の問題ですが、やはり1社、紙が主体という会社があったのですが、私のところにFAXしてもらい、PDF等にして私がDropboxにあげるという作業を担うことで解決しました。紙と電子データの情報を繋げる為に「HUB役」を1名決めておくと上手く行くと思われます。

一つだけ、NDAに近い契約をしておきました。内容は「共有した情報はいかなる理由であれ公表しない、転用しない」ことだけです。メンドクサイ話しですが、仕事の全てといって良い情報ですから、エンドユーザーに迷惑をかけないためにも、一応やっておいた方が良いだろうと判断しました。

当たり前といえば当たり前の使い方なのかもしれませんが、クラウドサービスは仕事の成果を一社が独占するようなことがなく、フェアな取引ができる場を構築できるサービスとも言えそうだと、このプロジェクトで思い始めました。
大企業なら兎も角、中小企業の間で情報共有するなら、「無料(2GBもあれば十分です)」「簡単」「便利」の3拍子揃っていないと導入は難しいと思われますので、普通にPCが使える人と情報を共有するには、Dropboxが現状で最善の手のひとつと言えるだろうと思います。

雑感ー「良い子」を目指すと生きることに消耗してしまう

このエントリーをブックマークに追加 このエントリーを含むはてなブックマーク
昨日、愚弟が4月に入社する会社に提出する書類にサインして欲しいとやってきました。弟と私は12歳離れていますので、小さい頃から私が父親代わりで、彼の人生の岐路の殆どに立ち会ってきただけに、いよいよ独り立ちかと思うと、ちょいと感傷的な気分になりました。まだまだ子どもというか、遊んでる学生にしか見えませんので、ものすごく心配ではありますが(笑)

小さい頃、ああだった、こうだったと話していたら、弟の方から「そう言えばお彼岸だね」と言い、話しは必然と妹とのコトになりました。そして弟がとても私の心を揺さぶる言葉を残していきました。曰く

姉ちゃんは、小さい頃からバカだとか色々いじめられてたし、母さんからもしょっちゅう怒られていたし、兄ちゃんも怒ってばかりだったし、俺もバカにしてた。でもさ、俺ら、姉ちゃんがどういう子だったら良かったんだろうね?いつもさ、姉ちゃん、周りにいっぱい気を遣ってたでしょ?人の目をすげー気にしてたっつーか。思ったんだけどね、姉ちゃんは、何とかみんなに「良い子」だって言ってもらいたくて、姉ちゃんなりに頑張っていたんだと思うんだよ。でもさ、周りに気を遣うのって、周りの要望通りに自分を変えるってことでしょ?それってすごいエネルギー要るじゃん?ムリしているワケでしょ?だから、きっと姉ちゃんは、どこかでエネルギーが無くなっちゃったんじゃないかなぁ?でね、最後の時も「抵抗の跡は無かった」って警察の人が言っていたでしょ?きっとね、旦那の「一緒に死んでくれ」っていう願いを叶える為に最後のエネルギーを使っちゃったんじゃないかって最近思うんだよね。

衝撃的な言葉でした。もちろん妹のことは想像でしかありませんが、私には腑に落ちる言葉でした。確かに一生懸命、不器用ながらも「良い子」になろうとしていたのだろうと思われる記憶がいくつも出てきたからです。と同時に、これは、今の人が「疲れてしまう原因」なんじゃないかとも思いました。ちょっと過去を振り返ってみると、先生に褒められた時は「先生の要望や期待に沿った」ときでした。大人になってからも、上司から褒められたことは「上司の期待に応えられた」ときでした。いつからか、何かの基軸が「周囲の自分に対する期待を叶えること」になってしまっていて、期待を叶えるという無理をしているが故に、大げさに言えば生きることに消耗してしまうのではないかと思ったのです。

バブルに頃は良かったんでしょう。「売り込みに行かなくてもモノが売れた」と言われるような時代だったのですから、上司の期待に応えることも比較的容易だったのではないかと思います。しかし今は違います。必死に仕事をしても即成果に結びつくことは少ないでしょう。もちろん今の頑張りが、未来と繋がって花を咲かせる可能性はありますが、少なくとも「今すぐ成果を求める」上司や会社の期待に応えることは至難の業です。それでも基軸が「周囲の自分に対する期待を叶えること」になってしまっているので、無理に無理を重ねて、精神的に参ってしまうのではないでしょうか?。

「良い子」と呼ばれる為に、大人の目を気にして努力した子ども時代。
「良い生徒」と呼ばれる為に、先生の目を気にして努力した学生時代。
「良い部下」と呼ばれる為に、上司の目を気にして努力している社会人。
「良い上司」と呼ばれる為に、部下と経営陣の目を気にして努力している管理職。
「良い経営者」と呼ばれる為に、株主の目を気にして努力している経営者。

「金持ちになりたい」という人は、周囲の羨望を集めたいだけでは?
「有名になりたい」という人も、周囲の羨望を集めたいだけでは?

仕事の基本は「お客様を喜ばせること」だと私は思っていますから、お客様の要望を叶えるということは当然です。従って、仕事論的なことを言っているわけではありません。
自分を無理に欺いて、人に迎合する処世術を、皆、体得してしまっているような気がします。しかしこの処世術は何かオカシイと感じます。上手く言えないのですが・・・。かといって、自分中心に「ああしたい、こうしたい」と自分を主張し、我が出すことも、度を超すと結局オカシナことになりそうです。

もし昔に戻れるなら、妹に何と言えば何をしてあげたら、運命を変えられたんだろうね?と弟とあれこれ話しましたが、結局、結論は出ず仕舞いでした。ただ、知的障害というハンデを背負って居ながら、両親の、兄弟の、そして周囲の人の期待を叶えられるよう気を遣い、気配を伺い、注意深く生きるしかなかった妹は、生きることに消耗してしまったのは間違いなさそうだというのが弟と共通した認識でした。
この弟の言葉は私の中ではまだ全く消化できていない言葉ですが、何か重要なことを孕んでいる言葉だと思えてなりません。

身につけるべきは「健康リテラシー」-『ドクター由美の脳力育成HACKS!』川田浩志著 感想

このエントリーをブックマークに追加 このエントリーを含むはてなブックマーク
このブログでも何回か取り上げさせていただいた現役医学博士でいらっしゃる川田浩志先生の新著『ドクター由美の脳力育成HACKS!』を読み終えました。前著『HEALTH HACKS!』同様、この本でも中核をなすのは「エビデンス」つまり、しっかりとした科学的根拠のある脳力向上方法を取り上げられていること。そして、今回は「読みやすい物語形式」(物語自体はコテコテですけどw)なので、専門用語に悪戦苦闘することもなく、最新の科学の内容がスッと理解できます。

前著は「健康全般」に関して言及していましたが、今回は健康すらも司る「脳」にスポットを当てています。最初は「脳」にスポットを当てた以上、脳科学や大脳生理学などの研究結果オンリーかと思っていたのですが、中盤以降は心理学的側面も多く扱われており、後書きにもありますが「ポジティブ心理学」の研究結果にも光を当てています。故に「ストレス」や「うつ」なども取り上げられています。心理学を盛り込むことによって、理解しやすく、わかりやすい物語を、もっと身近な問題と読者に捉えさせ、高度な専門知識+身近な出来事が繋がり、丁度よいハーモニーを奏でる結果となっています。

何しろ現役の医学博士が書いていますから、「これをやれば仕事の処理速度が100倍になる」とか「こうすればあなたの脳も天才脳になる」とか「何かを聞き続けたら脳力が上がる」とかいう、素人でもどん引きするようなトンデモ論は一切でてきません。あくまでも「エビデンスがあるもののみ」です。

エビデンスがあるもののみを取り上げるという川田先生の強い決意と姿勢は、本書のあとがきの一節から読み取れます。

    いくら世界を股にかけて活躍されているような有名な方が、ご本人で試して効果があると言っている魅力的な脳トレの方法でも、私は決して試してきませんでした。それがどんなに素晴らしい人であっても、その人の個人的な経験や見解で良し悪しを判断された方法は、エビデンスとしては最も低いレベルのものしか持ち合わせていないと科学的には評価されるのです。巷にあふれている、さまざまな脳に関する書籍のうちの多くにも、同様の理由から手を出してきませんでした(もちろん素晴らしい書籍も、また多いのですが)。

この川田先生の矜持は本当に頼もしい限りだと私は思います。そして巷に溢れるトンデモ論は排除し、エビデンスというメスを用いて、多角度から検討された上で、「これが良いと現代の科学で立証されています」というもののみを示されています。不明な部分は「まだその辺はわかっていない」と正直に書かれています。とてもフェアでニュートラルなスタンスだと思います。

健康分野や脳の分野、心理学の分野は、正直言って何を信じて良いかわからない分野と言えると思うのです。例を挙げると、今であれば花粉症対策グッズ。沢山あるけど一体どれが本当に自分の症状に効くのかわからなくなりませんか?TVで扱われている健康によい体操だとか、身体に良い食品だとか、もう素人には判断不能だと思いませんか?心理学の分野では私は佐々木正悟さんと直接お会いしていることもあり、佐々木さんの言を信頼していますが、医療健康分野に関する本に関しては、川田先生の本が一番正確で信頼に足るものだと個人的に信頼を寄せています。

本書のテーマは3つ「正しい脳の仕組み」を学ぶこと(科学的根拠に基づいた内容)」+「その知識を生活の中に取り入れる方法の提案」+「脳科学の研究結果から導き出された「幸せになる方法」を知ること」です。

他の健康関連本と比べて大きく異なる点は、最後の「幸せになる方法」を取り扱ったことでしょう。脳科学の研究結果から「幸せとは何か」を提示されていらっしゃるのです。そしてその結論は大きく頷き、「確かに!」と膝を打つ内容です。「幸せとは一体何なのか?」と悩まれている方は非常に多いと思います。そしてビジネス書を読みまくり、実践しても思うような結果が出ず、余計に悩んでしまっている人も少なくないと思います。そうした方々には是非とも一読を薦めます。おそらく「幸せ」を勘違いしている可能性が高いからです。

「情報リテラシー」・「科学リテラシー」・「環境リテラシー」という言葉が有り、MindMapの開発者トニー・ブザン氏は「メンタル・リテラシー」を提唱されていますが、現代人(ビジネスパーソンであるか否かに関わらず)に真に必要なリテラシーは『健康リテラシー』だと私は思います。やっぱり健康が何をするにも土台です。最新脳科学の「正確な」知識を身につけ『健康リテラシー』を向上させることは必須だと思います。

現在、私は、薬物療法による鬱病の治療を行っていますが、本書によると「有酸素運動は、うつなどの気分障害の予防や軽減にも威力を発揮するとのこと」そしてその効果は「薬物療法に匹敵するという研究報告がいくつもある」そうです。正直に言って鬱と有酸素運動を結びつけたことがなかったので、とてもビックリしたことでした。毎朝エアロバイクを漕いでいたのは無駄ではなかった!!

健康に関する知識は、前著と本書、この2冊が現在一般人が入手できる本としては最高だろうと私は思います。この2冊で脳から身体まで、自分の身体についての正確な知識が身につくことは請け合いです!!

※蛇足:食事の重要性はとても良く分かるのですが、例えば1ヶ月分の健康レシピとか、コンビニで買うならこれにしておけみたいなものが欲しいなぁと思います。ついでに毎日同じモノを食べるというHACKは良いのか不安になりましたww

ルールが変わったんじゃない、競技が変わったんだ。

このエントリーをブックマークに追加 このエントリーを含むはてなブックマーク
毎日更新記録を更新し続けている、@shimoyamaさん主宰のブログ「When you were young」ですが、今日もまたとても興味深いモチベーションをテーマにした記事をアップされておられました。読み進める内にちょっと思うところがあったので、触発されて記事にします(^^)/

@shimoyamaさんがおっしゃるとおり、現代は熾烈な競争社会という側面を厳然と持っています。何を争っているかと言えば単刀直入に「金」でしょう。昔、学校で、もしくは家庭でこうは教わりませんでしたか?
 

みんなと同じように、一生懸命勉強して、良い大学に入って、大きい会社に入って、努力してお金持ちになれば幸せに暮らせる

もはやこれは全て破綻していることは全国民、百も承知でしょうが、どうも「みんなと一緒」「一生懸命」「お金持ち」というのが髄まで刷り込まれてしまっているのではないかと思います。

しかし「みんなと一緒」ではダメらしい。「単に一生懸命」でもダメっぽい。「お金持ち」がゴールではないみたいだ。とみんなわかっていても、刷り込みから脱出できないので、未だにモチベーションは「金」ということになっているのではないでしょうか。

ではなぜ、昔教わった「成功の道標」が使えなくなってしまったのか?良くルールが変わったと言われますが、私はルールではなく、「競技そのもの」が変わったのだと思います。何から何に変わったのか?ズバリ「野球」から「サッカー」に変わったのだと思います。

「野球」の時のルールはこうです。特にゲームに時間制限はありません。役割はほぼ固定。ピッチャーがキャッチャーをやったり、ショートがライトを守ったりはありません。打者は打者です。監督の指示通り動けばOKです。重視されるのはみんなと上手くやっていく協調性。「管理野球」というのが象徴的な言葉でしょう。

会社で例えれば、上司が働きぶりを管理します。時間制限なく残業した方が好印象を与えられます。みんな残業しているところ「お先に」とはとても言えません。上司の言うことは絶対です。打者は営業部。守備は総務部や経理部といった部署。打者だったら、ホームラン打ったり、コンスタントにヒットを打ち続けていれば生活は安泰。守備も堅実にポジションを守りきれば出世できます。会社に属してみんなと一緒にできれば良かったわけです。

しかし私が考えるに、今は「サッカー」なのだと思います。時間制限があります。大まかな監督の指示はあるでしょうが、基本的にはピッチに立っているメンバーが状況に合わせて、臨機応変な対応をせねばなりません。キーパー以外のポジションはかなり流動的です。FWがディフェンスに回ったり、ディフェンスが上がって点を取るなんてしょっちゅうです。攻守の切り替えは目まぐるしく変わり続けます。

「野球」の頃のルールであった、「上司の指示が絶対」という基準は崩壊。現場の一人一人が考え、適宜対応せねばなりません。時間制限があるので、無制限に残業というのもできません。常にゲーム全体=会社全体のことを一人一人が考えていないといけないので、営業だけできればOKとか、経理だけできればOKというのは通用しません。求められるのは、一人で多様な役割ができる「オールラウンダー」もしくは「ファンタジスタ」です。協調性より「自主性」や「独自性」が求められているように思うのです。
(「野球」より「サッカー」の方が競技人口が圧倒的に多いことも、グローバル化という現代社会に適した例えなのではないかと思います)

そしてもうひとつ。@shimoyamaさんの記事では、Harvard Business Reviewの記事を引き合いに出されていましたが、これは「宗教観」の違いもあるのではないかと私は思います。Google日本法人名誉会長でいらっしゃる村上憲郎氏の『村上式シンプル仕事術』にはこうあります。
 

彼ら(注:キリスト教信者)の価値観では「背が高い」とか「学歴が高い」「収入が多い」ということは ー評価基準ではないとは言いませんがー 第一義的な価値ではない。(中略)本当の価値の基準は「神様と直面したときにどうなるのか、どうするのか」にあるのです。

つまりは神の前に歩み出た時"progress"(前進・進展・上達)している状態でいたいという思いがあるから、モチベーションに影響する要素としてProgressが上がってくるのではないかと思うのです。他方、日本人は神をキリスト教のようには捉えていない人が大多数だと思います。しかも高度成長期に「収入が上がる」=「豊かになった」という考え方がすっかり定着してしまったので、バブルがはじけるまで「金こそ絶対の基準」だったのだと思います。そして不幸なことにその基準を信じる世代から教育を受けてしまった今現役で働き盛りの世代が、この呪縛から逃れることは容易なことではないでしょう。

今すぐ会社を辞めて徒手空拳で世間の荒波を乗り切れる力を有している人なんて極少数でしょうし、それなりの「技術」「経験」を会社で得てきたとしても、会社という後ろ盾が無くなった途端、途方に暮れる人が多いことはニュースでも耳にします。ですから、別に全員が全員フリーランスになろう!みんな起業しようぜ!と言っているわけではありません。会社組織の中でも部署を横断できる、会社全体を見渡せる能力を身につける努力をし、組織の中で凛とした独自性を発揮し続けていれば、十分対応できているということになるのではないかと思います。いずれにせよ、競技自体が変わってしまっているわけですから、孤立することを怖がらずに「拝金」の呪縛から逃れる必要が有るのだろうと思います。


とは言え・・・私は「お金降ってこないかなぁ」とか毎日のように思っていますが(^^;)

思考断食のススメ

このエントリーをブックマークに追加 このエントリーを含むはてなブックマーク
人間の人間たる所以は「考える能力」にあるという人がいます。いわゆるパスカルの言うところの「人間は考える葦である」ってヤツですね。確かに人間だけが考える能力を有していたが故に、他の動物を絶滅させたり、環境問題を引き起こしたり、果ては宇宙にまでゴミを出しちゃって迷惑かけているわけです。考える力も考えものだと思います。

それはさておき、最近は特に「情報」の入手が容易ですし、隙間時間も何かしらの情報と接しています。電車に乗ってても、目は何とはなしに、中吊り広告を追っています。
当然、情報に触れた際には最低でも「それは注意を向ける必要が有るか否か」と脳は考えるでしょうから、今の私たちの脳は常に考えている状態で、休み時間というものは無いのかもしれません。
睡眠時が唯一休んでいる状態なのかもしれませんが、私は睡眠というのは脳のデフラグだと思っていまして、起きている間に入手した情報を最適化しているんだろう、つまりせっせと断片化した情報を並べ替えているのだろうと思っています。この正確性は兎も角、少なくとも夢を見たりするわけですから、どうも休んでいるわけではないと言えそうです。

情報の遮断をすすめる書籍もありますが、現代社会において情報を一切遮断することなど至難の業でしょう。でも周囲の人と話していると、全てを投げ出してとにかくボーッとしたい。何も考えない静かな時間が欲しいという人も結構多くいます。こういう意見を聞くと「さもありなん」と私は思います。例えば、ニュースを見ていて毎回思うのですが、よくもまぁこれだけ酷いニュース、碌でも無いニュースばかり探してくるものだと感心するのは私だけでしょうか?
政治のニュースは金と政治の汚さや、責任問題の追求のヤジを聞かされ、社会に関するニュースでは誰が殺された。どこで火事があったと凄惨な現場を聞かされ、経済に関するニュースでは金・金・金とあらゆるマネーの情報を聞かされ、芸能では、芸能人の誰それが逮捕された。もしくは付き合っただの別れただの…etc

こんなど〜でも良い情報を常に見聞きさせられ、都度「注意を向ける必要が有るか否か」と考え、もし有るようであれば「その事柄についてさらに考える」必要があるんですから、脳だってたまったものではないでしょう。無駄な情報ばかり摂取し続けているわけですから、私たちの脳は「メタボ脳」・「肥満脳」状態と言えるのかもしれません。ボーッとしたくなるのはきっと脳が「もう処理能力の限界!」と言っている証拠なのかもしれませんね。

とは言え、ボーッとすると言っても、考えないということを完全に実行するとなると、これはこれで非常に難しいことです。完全な無というのは悟りを開いた人か、あの世に旅だった人以外には無理でしょう。そこで、脳が「常に判断をしていなければならない状態」を回避すれば良いのだとすれば、「沈思黙考」してみるという手段が使えるのではないかと思います。一つのことだけをじーっと考えてみるのです。

私の例ではキャンプで焚火をいじっている時、火の動きだけを考えて、ずーっと火を見続けていられます。この時、不思議と心は落ち着いていて、一種の瞑想状態のような感覚になります。日常生活でやる場合、まず確保したいのはリラックスできる静かな個室ですので、設備の良さを売りにしている漫画喫茶を利用します。安いですしね(笑)耳栓して、好きなアロマオイルを数滴垂らしたアイマスクをつけて、ひとつのことだけじーっと考える時間を取ります。(注意:タイマーだけは手に持っておきましょう。下手すると寝ちゃいますから)こうやって日々の思考をあえて断ち切ってみると、プチ断食をした後のような、清々しい気持ちよさが感じられると思います。

特により早く、より正確に目的を達成するために利用する手段を追求しているうちに、いつの間にかその手段を目的と勘違いしてしまったり、当初の目的や理念からどんどん逸れて行ってしまったりしがちです。長期スパンの仕事を抱えている時、単発仕事をマシンガンのように撃ち続けられている時などは意識的にこうした時間を何としてでも捻出して、「無駄な脂肪=無駄な情報や有害な情報」を摂取して、疲れきっている私たち本来の「考える力」を取り戻す為に、時々「思考断食」を実践してみると、メタボでお疲れモードの脳もリフレッシュできると思います。


ちなみに…写真は私のキャンプ時の写真です。見苦しい写真でゴメンナサイm(_ _)m

本質はシンプル&ベーシック-『松浦弥太郎の仕事術』感想

このエントリーをブックマークに追加 このエントリーを含むはてなブックマーク
昨晩、松浦弥太郎氏著『松浦弥太郎の仕事術』を読んでいて、松浦弥太郎という人物にものすごく魅了されている自分を発見しました。松浦氏の著作は数冊、読んでいますが、どれもこれも、そうですね・・・憧れの先輩の言葉を聞くような感じに近いものがあります。

私は、カブスカウト(小学生)と、ボーイスカウト(中学生)をやっていましたが、そこに「憧れの先輩」が数人居ました。私が憧れた人の共通点は、差別をしない。正直である。いつでも明るい笑顔を見せてくれる。平等に優しい。偉そうにはしない。そんなありふれたことを自然体でできる人達でした。
私は、この本を読んで、「ああ、松浦氏からも同じ匂いがするんだ」と惹かれる理由に合点がいきました。

この本は「仕事術」というタイトルであるものの、その実、目新しいタイムマネジメント法も斬新なTodo管理法も、最新鋭のツールの使い方もありません。あくまでも「仕事」と対峙する際の基本的なスタンスと哲学について書かれています。一種の「仕事論」もっと言えば「人生論」と言っても良いかもしれません。
健康管理をしよう。挨拶をしよう。身だしなみに気をつけよう。勉強をしよう。約束を守ろう。人に喜んでもらおう。・・・etc ・・・どれもこれも基本だし、当たり前のことです。とてもベーシックなことです。
これらを「当たり前じゃんか!」と切って捨てることも、流してしまうことも読み手の自由でしょう。しかし『当たり前のことほど徹底することは難しい』と私は思います。私は松浦氏の誠実な言葉に込められた想いに何度も何度もハッとさせられ、自分の「仕事」に対するスタンスと照らし合わせながら読み進めたのですが、いくつもの言葉たちが私の戒めとなる大切な言葉となりました。

松浦氏の著作はどれも、媚や、嘘、虚飾は一切なく、自分の内から出た真実の言葉だけで書かれています。その清潔で清冽でまっすぐで等身大の生き方、恐らくこれらが松浦氏にとってのPrincipleなのでしょう。

私たちは日常、意識しないうちに、変な義理や人情や組織の慣習に縛られ、「仕事」の御旗の元に、自分の死守すべきPrincipleを曲げるような都合の良い嘘をつき、無理や誤魔化しを重ねてしまってはいないでしょうか?
毎朝職場で元気よく挨拶できていますか?知らないことをそのままにしていませんか?身だしなみに気を配っていますか?相手に喜んでもらおうと思って仕事に取り組んでいますか?〆切やアポの時間を厳守していますか?意外とできていないかもしれない・・・と思い当たることがあるのではないでしょうか。

会社勤めをしていると、羅針盤も海図も上司に預けっぱなしで、ただオールを漕いでいるだけということになりかねません。皮肉なことにその方が楽でもあります。責任ありませんからね。でも、そのひと漕ぎが何処に行くためのものなのか、誰を幸せにするものなのかわからないまま、ただ漕いでいるという状況は酷く消耗しますし、得られるものは殆どないでしょう。挙げ句、何かに誰かにコントロールされているという鉄格子から出られなくなる気がします。
松浦氏は本書で、羅針盤を自分自身の手に取り戻し、海図を自ら作りながら自らの決断で、少しづつ航路を修正し、さらに海図に手を加える。「自分で考えて、自分で行う」そんな主体性を取り戻した仕事のやり方を提案されています。実にシンプルなことですが、これぞ徒手空拳で仕事を成し遂げてきた人物にのみ言える言葉だと思います。

私の今の仕事は、前線で戦う営業と、大本営で戦略を練る経営陣との橋渡しだったり、営業への補給兵だったり伝令役だったり、いずれにしても裏方仕事です。決してクリエイティブでもありませんし、ましてや知的生産なんてとても烏滸がましくて言えないものです。しかし、それでも、営業と経営陣のどちらの役にも立つことで、当社の製品を手にしたお客様の役に立てるように(例えお客様は気づかずとも)、日々アップデートできるようなことは、何かしら見つかるモノです。
毎日できるだけ同じリズムで平静に丁寧に暮らし、社会の役に立てるように、人の役に立てるように、丁寧にコツコツ仕事をしていこうと、自分の暮らし方、働き方を見つめ直す良い視点を与えてもらえた、私にとっては裁断不可の座右の書コーナー行きの本です。

蛇足1:この本の中には松浦氏のご自宅と思しき写真が数点掲載されています。そこから垣間見える松浦氏の美意識には強い共感と憧憬を覚えます。これは佐藤可士和氏にも言えることですが、どうやら私は徹底的に整理整頓されたシンプルで上質な環境が好きなようです。自宅の総点検が必要だなぁ(笑)

蛇足2:松浦氏は雑誌『暮らしの手帖』編集長という肩書きを持っていらっしゃいますが、このオファーがあったときは悩まれたそうです。『松浦弥太郎』という名前だけで仕事をしてきて、組織で働くという経験がなかったからだとあります。私は逆です。いくつもの組織で10年以上働いてきました。何ができるかわかりませんが、『Kazumoto』という名、もしくは『本名』で、社会でどう役立てるかを考える必要が有りそうだとも感じました。

Bloggerに「Topsy」と「はてブ」ボタンを設置する方法

このエントリーをブックマークに追加 このエントリーを含むはてなブックマーク
あちこちのブログで、[B!]とか[3user]とか、[8Tweet]とかボタンが設置されているのが、前々から気になってはいたのです。何か面白そうだしカッコイイな〜ってww

ところが、このブログはBloggerというサービスを使っているわけですが、天下のGoogle様が運営しているはずなのに、何でかヘルプが英語だったり、不思議なこと満載なサービスでして、どうも良く分からないことが多い。つまり初心者には意外に敷居の高いサービスです。何でコレ最初に選択したかな私は・・・orz
しかし、何とか付けてみたい!という一念で色々調べて、ポチポチとコードを書いてみたら無事できちゃったので、備忘録兼、同じBloggerユーザーのお役に立てればということで設置方法を書きます。 
※テンプレートのバックアップは念のため取っておきましょう!

■「はてなBookmark」の設置方法

はてなのサイトにも設定方法は書いてあるんですが、どうやら情報が古いようです。ということで、下記の方法で記述したら上手く行きました。

まず、ブラウザでBloggerダッシュボードにアクセスして、[設定]→[レイアウトタブ]→[HTMLの編集]を選択。さらに重要ポイントとして、[ウィジットのテンプレートを展開]にチェックを入れます。

次に展開された文字列の中から、↓下記の文字列を探します!
そして、このすぐ後ろに下記の文字列を入力します。
以上で、[B!]マークと、[○user]というのが無事表示できるはずです。
[テンプレートを保存]ボタンを押す前に、[プレビュー]で確認しておきましょう。何か問題が有れば、エラーメッセージが表示されます。保存前だったら、[編集内容をクリア]で編集したことをなかったことにできますので、必ず[プレビュー]はしましょう。

■Topsyボタンの設置方法

Topsyのボタンは2種類あって、ちっちゃい[small]と大きい[big]があります。配色も色々あるみたいですので、その辺は研究してみてください。僕には良く分かりませんでした(^^;)
 

ココでもキーになる文字列は
コイツです。
で、はてブの時と同様、このすぐ後ろに、
○大きいボタンなら、

○小さいボタンなら、 
Twitter-Usernemeの部分は、ご自分のものに書き直して下さいね!
いや〜ホントに一苦労でしたが、まぁ何とか設置できました。こういうのって、どういう勉強したらすんなりできるようになるんでしょうね?プログラマーさんとかSEさんとか、ホント尊敬します!

Kazumoto流?豊かな余暇の過ごし方

このエントリーをブックマークに追加 このエントリーを含むはてなブックマーク
本日@shimoyamaさん主宰の大人気ブログ「When you were young」で『余暇の過ごし方と人生の満足度』という記事がありました。非常に興味深いテーマでしたので、私なりに考えてみたことをつらつらと書いてみたいと思います。

余暇の過ごし方・・・ちょっと、私が思い浮かんだものを書き出してみましょう。


  • キャンプに出かけて自然に触れる(私の趣味ですねww)
  • 山や海へ行き遊ぶ(事前に遊び方を考えておこう!)
  • 美術館や博物館へ行く(芸術に触れることは心を潤します)
  • 外でするスポーツをする(テニスとかサッカーとか)
  • 室内でできるスポーツをする(卓球とか燃えるよね)
  • デパートの物産展に行く(地元のことを教えてもらえるよ)
  • 伝統芸能を観に行く(歌舞伎や能を見たことありますか?)
  • 古地図を1枚もって住んでいる街を散策(ブラタモリ?)
  • 地元の銭湯を何軒か巡る(番台に座らせてもらえたらラッキー)
  • スーパー銭湯のサウナで我慢比べ(意外に盛り上がる!)
  • 木を拾ってきて、箸やスプーンをナイフ一本で作ってみる(楽しいです)
  • 似顔絵を描き合ってみる(大笑い間違いなし!)
  • 古書街を子どもと巡る(古い本が面白いって思ってもらえるように!)
  • 地球儀を回して指で止めたところをGoogleEarthで見てみる(手軽に見聞を広められます)
  • 作ったことのない料理を作ってみる(料理は絶好の段取りの勉強になります)
  • 陶芸や書道、ガラス工芸などの体験会に申し込む(結構ありますよ!)
  • 手作りのモノを扱う雑貨屋さんを巡ってみる(多分お母さんが一番楽しい)
  • お父さんお母さんの子供のころの遊びをやってみる(缶蹴りとか?)
  • できればお父さんの職場へ連れて行ってあげる(子供は絶対見たいはず!)
  • でんじろう先生の実験をやってみる(理科楽しいよ!)
  • 地元の川や裏山に生息する生き物を見つけて図鑑で調べる(簡易ダッシュ村)
  • 地元の農家で一日手伝わせてもらう(但し繁忙期に注意)
  • お父さんお母さんの家系図を一緒に作る(これも面白いと思う)
  • 工場見学に行く(畳職人さんとか地元にいるでしょ?)
  • 消防署を見学させてもらう(結構見せてもらえます)
  • 竹とんぼやコマを子どもと一緒に作る(お父さん面目躍如!)
  • 靴磨き王選手権(但しお母さんのをやってあげるのがポイント!)
  • 動物と遊ぶ(友だちは飼っていたりしないかな?)
  • お父さんが読んでいる本を読み聞かせする(疑問いっぱいだと思うんだ)
  • 懸賞葉書を書きまくってみる(当たったらラッキー!!)
  • ギネスブックで抜ける記録を探してみる(笑)
  • 雑巾を作る(余ったタオルで縫ってみよう!)
  • 作った雑巾で床磨き選手権開催!(廊下長くないだろうけどww)
  • 家族で楽器を演奏する(みんなで一曲マスターできたら素敵!)

まだまだ出てきますが、これくらいで(笑)ね?意外に楽しそうなことが中にはありませんか??しかもそんなにお金のかからないことですよ。どれもこれも。私たちに子どもは居ませんが、居たらこんなことしたいなぁということも盛り込んでます。雨の日でもできるものもあります。雨なら雨で傘をささす、ずぶ濡れになりながら、子どもと全力ダッシュでスーパーまで行ってみる。で、Tシャツを絞って一番水が少なかった人の勝ち!なんてことも十分楽しいイベントです。コレ弟と良くやりました(笑)

子どもの視点で考えると、私が子どもの時の思い出で最高に楽しかったものは、小学校5年生くらいの時の土曜日の夜、忘れ物をしたと言って、車で父の職場まで行ったときのことです。今もある某超高層ビルの上層階のオフィスで、父の席を見た時は驚いたものです。モニターが6台くらいあって、数字がいっぱい並んでいて、電話が何でか5台もあって、土曜日なのに忙しそうに働いている人が居ました。父親の昼間の姿を垣間見られたことは冒険でしたし、嬉しくて嬉しくて「スゲースゲー!」と連発していました。土日にオフィスに入ってもOKであれば、是非職場に連れて行って上げるのは、子どもにとっては本当に嬉しいことだと思います。

また、自分自身の心のメンテナンスという観点で余暇を考えると、ポイントは「ひと手間かける」ことだと思います。芸術に触れるのも良いでしょう。家の掃除や植木の手入れを丁寧にやってみるのも良いでしょう。体験教室なんてちょっとググればいっぱいあります。昔ギターをやったけど挫折したという人は今からいかがですか?昔ピアノを習っていた人、ちょっとキーボード買ってきてまた始めてみてはいかがでしょう?昔やっていた習い事をもう一度始めるなんて面白いと思います。茶道や華道、書道などを始めてみるのも良いでしょう。特にグローバルな仕事をされている方は、もう一度日本を知ることになるかもしれません。海に行ったら地引き網なんて手伝わせてもらえたら面白いですね。いつのもの公園だって、草笛吹いてのんびり散歩するなんて粋だと思いませんか?子ども達に教えてくれって囲まれますけどね(笑)

ホラ、楽しいことは山のようにありますよ。日頃やれ効率良くだとか、やれ段取り良くだって手間を省くことばかりやらざるを得ないんですもの。あえて「ひと手間かけ」てバランス取りましょうよ。効率とか能率とかスピードだとか段取りだとか全部忘れて、目の前の楽しいことだけ、無駄なことかもしれないけど、それだけを存分に楽しみましょうよ。私はこんなことが『バランスの取れた豊かな余暇の過ごし方』だと思います。

雑誌Pen「キリスト教とは何か」を読んで浮かんだ詩

このエントリーをブックマークに追加 このエントリーを含むはてなブックマーク
雑誌Penの「キリスト教とは何か。」という特集を読んでいたら、ふっとこの詩が脳裏を過ぎりました。

何故、同じ動物でありながら「人」は「人」になってしまったんでしょうね?

ウォルト・ホイットマン著『草の葉』第32節より

「獣たち」
わたしは身を動物に変え、
あのいつも穏やかで独立独歩の動物たちと
ともに生きられればと思う、
わたしは足をとめ
長い間いつまでも
動物たちを見つめる、
動物たちは自分たちのあるがままの現在に
ぐちをこぼさず
また骨を折ってあくせくもしない。
動物たちは
暗やみの中で目をあいたまま横になって
なにかを罪に泣くこともない、
動物たちは
神にたいする義務について討論して
わたしをうんざりさせもしない、
一匹として満足せぬはなく
一匹として蓄財に熱中するあまり
狂乱状態になるものもいない、
一匹として他にひざまずかず、
また数万年を生きながらえてきた種族の
流儀に盲従するものもいない、
そしてこの地上のどこにも
一匹として社会的地位のあるものはなく、
また不幸をかこつものもないのだ。

憧れの食卓

このエントリーをブックマークに追加 このエントリーを含むはてなブックマーク
サマーウォーズのDVDを一人で観ていて、子供の頃からず〜っと憧れていたモノと対峙せざるを得ず、色々考えさせられました。
この映画は非常に面白いですし、仮想空間<OZ>と現実世界のリンクっぷりも、いつの日かあんな世界になるのかなぁなんぞとワクワクさせられるものです。大好きなアニメTop10に確実に入る作品です。

恐らくこの映画で泣けるシーンは「栄おばあちゃんの死」のシーン、「栄おばちゃんの遺言書」のシーン、「花札バトルでの世界中からの応援」のシーンなどではないかと思うのですが、私はまったく違うシーンで、映像を一時停止しました。それは、

「陣内家全員で食卓を囲むシーン」です。

サマーウォーズの主人公(?)小磯健二と同様、私もああいう風に大勢で食卓を囲むという豊かさを知らないのです。

私の父方の家族は陣内家のような大家族でした。しかし、全員が揃ったのは叔父が交通事故で亡くなった時だけと記憶しています。全員で食卓を囲んだ記憶はありません。父親の兄弟の正確な人数も知りませんし、名前も知りません。

母方の家族は祖父・祖母・叔母・母の4人ですが、父や叔父、従兄弟を交えて全員で食卓を囲んだことはありません。祖父・祖母の兄弟の人数、名前も私は知りません。

自宅では、平日父が帰宅するのは決まって深夜2時か3時頃でしたし、休日は接待などで居なかったので、全員で食卓を囲んだ記憶が殆どありません。外食の記憶はありますが、家で家族で食卓を囲むという思い出がないのです。

以前の記事で、「私の成功の定義は「円満な自分の家庭を持つこと」でした。」と書きました。確かに家内というパートナーを得て、自分の家庭を手にすることはできました。しかし、それでも、私の「家族」はもう集まることはできません。妹がこの世にいない今、もう「家族の食卓」を再現することはできない。そして実現不可能なそれこそが私が子供の頃から憧れ続けていたものなのだと思わざるを得ませんでした。

栄おばあちゃんの遺言書にはこうあります。

家族同士、手を離さぬように。人生に負けないように。もし辛いときや苦しいときがあっても、いつもと変わらず家族みんなそろってご飯を食べること。一番いけないのはお腹が空いていることと、一人で居ることだから。

私の家族は全員が全員、手を離してしまいました。つなぎ直したくても、もうつなぎ直すことはできなくなりました。

今の私にできることは、家内と2人だけの小さな食卓であっても、できるだけ一緒に食べるようにすること。(愛犬も一緒に食べるから、2人+2匹の食卓かな?)そして絶対に家内の手を離さないようにすることでしょう。憧れ続けた食卓はもう不可能ですが、せめてこの「私たちの小さな食卓」の豊かさを大事にしたいと改めて思いました。

1993年のグラミー賞、レジェンド・アワード受賞の際、Michel Jacksonはこんな言葉を残しています。

(注釈:今日の世界の様々な問題)これらは、私たちが子供から楽しい時代を奪った結果です。

何気ない「家族の食卓」それが楽しい子供時代の象徴なのかもしれません。お子さんがいらっしゃる方々には是非、幸福で豊かな家族の食卓の時間をお子さんに日々プレゼントし続けて欲しいと思います。家族の食卓の記憶がないというのは、大人になって振り返った時、とても寂しいものですから。

裁断した本の閲覧性公開!&裁断して気がついたこと

このエントリーをブックマークに追加 このエントリーを含むはてなブックマーク
先般のエントリーで、ヤフオクで落札した裁断機を使って、どんな風に本が切れるものなのか、動画でご紹介いたしました。

やはり「裁断した後、どうやって見えるの?閲覧性はどう?」というお声を多くいただきましたので、実際取り込んだ幾つかの本をiPhoneで表示させた場合、どんな感じになるのかまずご紹介します!使用したアプリは「GoodReader」です。

読み込む際のPoint!付箋を貼っていた箇所は、事前にそのページやその文章の上に「☆」みたいに、何か印を別途書き加えて置いた方が良いです。付箋があるとジャムる可能性が上がってしまいます。それと糊がちゃんと剥がれているかペラペラ捲ってチェックする作業は絶対必要です。2枚読み込みしてしまってジャムるという場合がありますので、コレは念入りに!

例1:『ユダヤ人大富豪の教え コミック版
画質自動/圧縮率自動

マンガはこれくらいコマ割の少ないモノであれば、ストレスなく読めます。Macで読むのも、全く苦になりません。というか、文庫版より読みやすいんではないかとすら思います。

画質ノーマル(300dpi相当)/圧縮率4
○通常表示
そのまま表示させると、さすがに文字が小さくなります。その為、上下左右の余白を無くするようにピンチアウトすると、グッと読みやすくなります。下記参照。

○少しピンチアウトした表示
これくらいになれば、iPhoneの画面の上下に文章がフルに表示されますので、視認性に問題はなくなりますね。

画質ノーマル(カラー150dpi相当/圧縮率3)
これは、ピンチアウト無しの画面。フレームワーク図をザッとみたいだけなら、これでもOKだと思います。横書きの本はiPhoneも横にして表示させるとグッと読みやすくなります。

いかがでしょう?イメージは掴んでいただけましたでしょうか?さして画質を上げずとも文章を読む分には支障はありません。ただし、本の中で使われている写真は黒々としたものになりますので、書籍の中の写真を重視される方は、画質を上げた方が良いと思います。

ざっと数えて、約600冊程度所有していた内、100冊ほどを裁断しましたが、裁断していく過程で、保持する・データ化する・売るの3つの選択肢の判断基準のようなモノが見えてきましたのでそれも記しておきます。

A.裁断すべきではない本
自分にとって本という姿形で所有しておきたい書籍。私で言えば『ウォールデン 森の生活』や『情報ダイエット仕事術』『一瞬で「やる気」がでる脳のつくり方』などが相当します。パラパラやることで気づきが得られる本は裁断しない方が良いと思います。もう一冊買うという手はありますが(笑)それと「写真」に意味がある本。画集などですが、これは画質をスーパーファインで読み込んでも質感が異なってしまいますのでやらない方が良いでしょう。

B.裁断すべき本
手元で参照したい本(上記の『最強フレームワーク100』等)や、付箋が張ったまま塩漬けになっている本、ドッグイヤーはしてあるけど最近、見返していない本。これらはiPhoneがあればいつでもすぐに読み返すことができるようになります。スキマ時間を活性化することもできるでしょうし、仕事で役立つことも多いでしょう。こういうのはバッサリ行くべきだと思います。

C.裁断すらしたくない本
意外なことに、読み返すことは2度とないと即断できるもの。すでにメモは取り尽くしたもの。既に情報が古すぎるものが結構出てきました。裁断する前に「これはもう一度読み返したいか?意味があるか?」という問うことが重要かもしれません。読み込んでももう2度と読まないのであれば、データで残しても意味はゼロなのに変わりはありません。これらはBOOKOFF行きが妥当でしょう。単純に本棚の整理をしていただけだと、そういう問いはせず、並べ替えで終わってしまうことも多いですが、本棚の奥の方にはこんな本も眠っていそうです。何でもかんでも裁断すれば良いというものでもなさそうだというのが、今回最大の発見と言えるかも知れません。

D.OCRをかける本とかけない本
自分にとってリファレンス的な役目をしてくれる本はOCRをかける意味があると思いますが、それ以外はなくても良い気がしました。私見ですが、大凡どの本のどのあたりに何が書いてあったかは検討がつきます。むしろザーッと読み直しているときに「あ!」と思えるフレーズに出会えたりする方が面白いと思うので、「検索するだろう本」以外はOCRをかけずに読み込むだけにしました。(時間も多少かかるし・・・)

E.サイズについて
EVERNOTEに上げたいのであれば、絶対条件として25MB以下にしなければなりません。が、『効率が10倍アップする新・知的生産術』で22.6MB。『最強フレームワーク100』はカラーで読み込んでいるので38MB、『ユダヤ人大富豪の教え』に至っては自動設定のままだったので、60.7MBにもなりました。PDFを後で分断してEVERNOTEに入れるという作業が必要そうです。が・・・あまりEVERNOTEに入れる必要もないかなぁ・・・と思います。Dropboxを仮想書庫として使う方が良いのではないか、いつでも読みたいものはGoodReaderに入れておくというスタイルで良いのかなと思います。

ざっと、気づいたところはこんなものです。裁断機を手にするまで「本は大切にしなさい」と育てられた身としては、「本を裁断するなんざ鬼畜生の所行だ」なんて思ってましたが(笑)実際、裁断して読み込んでみて、コレはなんと便利な方法か!と考えを改めました。多分、私が持っている本を全て裁断して読み込んでも、USBメモリ1本に収まってしまうでしょう。考えたら凄いことですよね。しかもいつでもどこでもGoodReaderやDropboxを使って自分の書庫にアクセスできるなんて!!

しかも・・・今はiPhoneの小さい画面で読むしか出先では手段がありませんが、iPadが出たら・・・スッゴイ読みやすくなると思うんですよ。文庫の文字の小さいヤツなんて、絶対文庫で読むより読みやすくなるでしょう。まだiPadに触れたわけではありませんから、断言はできませんが、もしイメージ通りの動きをしてくれるものであれば、書籍の電子化の可能性はまだまだ無限に広がりそうだと感じました!!

ユビキタス・キャプチャーの肝は記述法にあり!

このエントリーをブックマークに追加 このエントリーを含むはてなブックマーク
昨日、「Evernote日本語解説書二冊同時発売イベント『象が踏んでも忘れない』」に参加してきました。イベントの模様は、USTREAMでダダ漏れ動画がコチラでご覧いただけます。いや、スゴイ世の中ですね!

色々な方が、様々なメディアで昨日のことを記事にされておりますので、詳細は割愛します。しかし今回、痛感したのは・・・英語は話せないと駄目だ・・・ってこと!聞き取れるんですけど、話せないと伝えられないですからねぇ・・・まずは英文法MindMap早く完成させねば!(予定を大幅に超過中・・・orz)

さて、今回のイベントで個人的に大収穫がありました!@mehoriさん@nokibaさん@shigotanoさんのお三方のプレゼンの中でピン!ときた言葉があったのです。それは、@nokibaさんの「記憶とは、覚えて、覚えておいて、思い出すこと」という言葉です。Ustの動画だと、56分あたりですね。

2009年10月16日の私のUCメモに「『iPhone情報整理術』のP132の図、この図以外にも記憶に関わる大切な要素がある感じがする。その要素について記述できれば、UCの意味が増す気がする」と書いてあります。それが何なのかず~っと考え続けていたのですが、それが何かとわかったこと、そしてUCを続ける記述法のコツが漸く掴めました。

まず私が探していた要素。それは「香り」でした。

香りも思い出すキッカケを与えてくれる重要な要素だということです。
例えば、サルバドール ダリのラグーナという香水があります。鼻の形をした青いビンに入った香水です。私はこの香りを嗅ぐと、高校時代に付き合っていた女性の姿が浮かびます。他にも、ネスカフェのインスタントコーヒーの香りで祖父を思い出したり、セブンスターの香りで新卒時代に指導してくれた先輩を思い出したり・・・といった具合です。

実体験として、先日、街角ですれ違った女性の残り香がラグーナと似た香りだったのですが、たったそれだけで、私は瞬時に当時付き合っていた女性の姿を思い出しました。この経験を@nokibaさんの言葉と照らし合わせると、私はラグーナの香りを「覚えて、覚えておいている」ここまではOKです。

けれども、先日はたまたま香りに出会えましたが、どこにどうやって香りの記憶を残せば良いのでしょうか?香りを言語化することは非常に難しいことです。しかも残念ながらEVERNOTEに香りはUPできませんし、「香りを保存再生できるメディア」は今のところありません。しかし、よく考えた結果、これはメモの取り方を工夫すれば解決できるのではないか。そしてその書き方こそがUCの肝なのではないかと思いました。

「香り」を思い出せるようなメモの取り方の例として、歌の歌詞が思いつきました。例えば松田聖子さんの「赤いスイートピー」では「♪タバコの匂いのシャツに そっと寄りそうから」と香りを印象的に使っています。

「タバコの匂いのシャツ」この一文で、相手がどんな男性で、どんな匂いでどんなシャツだったのか、聴いた人は、各々具体的なイメージを思い浮かべることができるでしょう?

つまり、UCの記述法の肝は「書き付けた言葉で具体的な映像を想起できる」ように書くことで、そのような記述を残しておければ、その場の情景、香り、質感等も思い出すことができると思ったわけです。

我が家で言えば、そうですね・・・愛犬の肉球の匂いww。私は「干草の匂い」と言い、家内は「お日様の匂い」と言います。言葉は違えど、そう遠くない将来、愛犬が旅立ってしまった後でも、その匂いを例えた言葉が残っていれば、その匂い、その温もり、肉球のぷにぷに具合を思い出すことができるでしょう。(実際に干し草の匂いを嗅いでも、きっと思い出せるでしょう)
さらに、その言葉を愛犬の肉球の写真に添えて、ついでに吠え声の音声も一緒にEVERNOTEに入れておけば、EVERNOTEは本当の意味で「思い出保管装置」・「人生の足跡」・「第2の脳」・「外部記憶装置」と成長するのではないかと思います。

歌の歌詞は色々な映像を私たちに想起させますからメモの取り方の良いお手本です。ちょっと数曲ご自分の好きな曲の歌詞に耳を傾け、思い出した映像をメモしてみてください。どういう風に書けば「思い出せるメモ」になるかのコツみたいなものがつかめると思いますよ!

蛇足:中島みゆきさんの「うらみ・ます」という曲は、学生時代に中島みゆきさんが付き合っていた男性との交際が終わった直後に書かれた曲で、実体験なのだそうです。この曲を聴くたびに震え上がっている男性が1名いるわけですねぇ・・・メモの残し方も良し悪しですね(笑)

お待たせ!裁断機デモンストレーション!

このエントリーをブックマークに追加 このエントリーを含むはてなブックマーク
全国の裁断機に興味津々の皆様、大変長らくお待たせしました(?)つい先ほどヤフオクで落札した裁断機が届きましたので、早速バッサリ裁断する一部始終を動画に撮りました!

コンデジの動画撮影機能で撮っているので画質は荒いですし音声もボロボロですが、その辺はご容赦ください。

ついでに栄えある生け贄第1号に『整理HACKS』を選んだつもりが、カバーをかけ間違えていて、実際にぶったぎったのは『TIME HACKS』でした。いつもカバーを外して読むので・・・まぁこんなこともあるかなと(^^;)



尚、ScanSnapでOCRをかけずに読み込むと、読み込み自体はものの5分かからずに完了しました。

明日のEvernoteイベントに参加しますので、今、読み込んだファイルをiPhoneに入れておきます。読み込んだ後がどうなのか気になる方は、イベント会場でお声かけ下さい!
ご参考になれば幸いです!さ〜て次の獲物は・・・ヒッヒッヒ

E計画遂に発動!アイコトバは「We Love Evernote!」

このエントリーをブックマークに追加 このエントリーを含むはてなブックマーク
本日、Lifehacking.jp@mehoriさん、シゴタノ!@shigotanoさん、ライフハック心理学@nokibaさんという超豪華執筆陣による、『EVERNOTEハンドブック』が遂に発売になりました!

といってもこの本を入手する為に、本屋に行く必要はありません。何故ならこの本はe-Bookであり、Evernoteハンドブックホームページからダウンロード購入するだけでよいからです。そしてここ以外では販売されていません。Amazonだろうと、ジュンク堂だろうと、LIBROだろうと、どこにも陳列されていない本です。これは日本初の試みでしょう。

著者のお三方は累計で30冊近くの本を出版しているプロフェッショナルです。その3名が、出版社及び取次を通さず電子書籍として出版したことのインパクトは計り知れないと私は考えています。しかもこの本は、今後もEvernoteの進化とともに内容がアップデートされ、きめ細かい改訂が約束されています。まさに日本の出版業界に激震を呼ぶであろう記念すべき本であり、その本が出版された、本日3月2日はe-Book元年と思われる今年の中でも特別に記念すべき日だと思います。

では、この本の内容はどうなのか?まず、最初に驚いたことは、「Evernote関連書籍がアメリカでは皆無」であるというEvernoteCEO Phil Libin氏が冒頭の特別寄稿の中で述べていることでした。つまり、この本は、現時点で世界で唯一のEvernote関連書籍でもあるわけです!

そんな特別な一冊を一読した感想は「We Love Evernote!」という熱い想いがヒシヒシと伝わってくる、濃い内容だということ。Evernoteを愛してやまない3人だからこそ、Evernoteをまだそれほど使っていない人、使っているけど使い込んでいるとまではいえない人へ向けて、Chapter1~3を割いて実に丁寧に解説してくれています。さらに(私は知らなかった・・・)様々なTipsも満載ですから、入門者から上級者まで幅広く"楽しく"そして読み進めるごとに"Evernoteが使いたくなる"こと請け合いの一冊だと思います。

クライマックスは、Chapter4!コレは本当にスゴイ!!執筆陣による事例がとにかく熱い!「Evernoteが秘書になる」「ネタ帳として使う」「読書ノートにもなる」「43フォルダーズにもできちゃう」「GTDにも使える!」「人脈データベース」etc...こんな風にもあんな風にもとドンドン具体的なユースケースが惜しげもなく披露されています。

Evernoteはとにかく自由度の高いツールです。その自由度の高さ故、使い方に「正解」がないツールとも言えます。これを敷居が高いと捉えるか、楽しいジャン!と捉えるか、Evernote使いになるか否かの分水嶺はココだと私は思っています。「とにかく使って欲しい!」きっとその一念で、著者お三方はできる限り具体的な事例を盛り込み、読者に使い方のヒントを与えると共に、「ああ、こうも使えるんだ」「こういう使い方もアリなんだ」と気づいてもらえるように丁寧に、丁寧に書いてくれています。本当に「読者目線、ユーザー目線」で執筆されたことがヒシヒシと伝わってきます。

実はこの本が執筆されていることは、去年から断片を伺っておりました。3人の個性を一冊にまとめるという作業、多忙な中執筆された労力、そこらで売っている本よりよっぽど綺麗で丁寧で、読みやすい様々な工夫を凝らされたレイアウト編集作業、ホームページの立ち上げ、課金システムの登録等など、通常だったら出版社とかに任せられる作業まで、全てお三方がなされたわけですから、本当に大変な作業であったであろうと思います。しかしその苦労を負ったとしても出版したいんだ!という熱意には本当に頭が下がります。この執筆から発売までの一連の作業のノウハウは今後、電子出版を考えている人に取っては、ものスゴイ価値があることでしょう。その成果が、あ~た!980円で読めるんですよ!!これは本当に太っ腹!感謝です。ありがとうございます。

今後、進化する本のひとつのコンテンツとして、ユーザーからの事例紹介なんてコーナーができたりすると面白いなと個人的には思いました。私の使い方としては・・・「お薬手帳はもう要らない」とか先般書いた「アイデアプロセッサとしての使い方」とか、現在進行中の自分プロジェクト「Everything I Have(持ち物を全部写真にとって記録する)」がパッと思いつく、少々変わった使い方かもしれません。

Evernoteは「第2の脳」と良く表現されますが、私は本書を読み終わって少し違う捉え方をしました。Evernoteは「人生の足跡」。そう思いました。迷う前にEvernoteに入れておく。たったこれだけで、人生の記録が確実に記録され保存されていくわけですから。それは自らの足跡に違いないだろうと思います。

ちなみに、満員電車の中、iPhoneで電子書籍を読むのは楽しくて朝電車を乗り過ごし、挙句の果てに酔いました(--;; やっぱり電子書籍もそこそこ快適な環境がないと辛いのは変わりないのかもしれませんね。iPadが出たらこの問題も解決されたりしないかなぁ(笑)

ブロガー名刺を作っちゃいましたぁ(^^)/

このエントリーをブックマークに追加 このエントリーを含むはてなブックマーク
Hacks for Creative Life!@beck1240さんに触発されて(またかよ!)調子に乗ってブロガー名刺を作っちゃいました!!

今まではお手製の、しかも会社のプリンタで刷ったかなり恥ずかしい、ヘボヘボな名刺だったのですが、今回は、数々のブロガーの名刺をデザイン・印刷された実績のある、前川企画印刷さんにお願いして、ちゃんとしたのを作ってもらいました。



予算の関係・・・じゃなくて、家紋アイコンが白黒なので、あえてカラーではなく、白黒でデザイン。右半分は黒背景で家紋と本名を白抜きに。左半分は白背景でブログタイトル、QRコードなどをドカンと黒文字で配置。キッチリ左右が揃うのではなく、少しの黒背景の部分を小さくして、あえて歪な印象を。本名の配置も実はちょいと工夫が凝らしてあります。




裏は左右分けではなく、
白黒背景を上下で分けてます。上が白背景でメモが取れるように「Memo」の文字を追加。下の黒背景の部分には、ブログのテーマ?でもある「LIFE FUN!」の文字をガチッと入れてもらいました。こちらも黒部分が小さめになっていて、メモスペースを広く取ったデザイン。

少し和風っぽくもあり、白黒のバランスをズラしたことにより、モダンっぽさも出たのではないかと思ってます。

ちなみにbeck1240さんは一気に400枚をどどーんとご注文されておりましたが、財政難・・・じゃなくて、今後万が一独自ドメインなんぞを取るまでにこのブログが成長したらなーんて、青い妄想を抱いたので、今回はミニマム100枚の注文。 こんな最小ロットの注文でも、非常に丁寧な対応をしていただいた前川企画印刷さんに感謝です!!

さて、この名刺をもらってくれる一番目は誰だろう?3/3のEvernoteイベント「象が踏んでも忘れない!Evernoteのここが熱い」に潜入予定なので、その時に「もらってやってもOK!」という方がいらっしゃったら、多分会場の隅でちんまりしていると思いますので、声をかけてやってくださいね!

TOOL-HUNTER (一時)休止宣言!

このエントリーをブックマークに追加 このエントリーを含むはてなブックマーク
昨日、ごそごそと本棚の整理をしていました。漸くヤフオクで裁断機を落札しまして、到着したらぶった切る本をピックアップしていたのですが、自分の本棚を見るとヘンな傾向が見えました。月初ということもあり、自分自身の戒めとして書きます。

私の本棚には、やたらと手帳と時間管理、整理整頓に関する書籍がありました。本棚にある本にはその本の感想やピンときたページ数などをメモした紙を、必ず挟むようにしてあるので、そのメモを見返してみると、「システム手帳一冊あれば仕事が完遂できる」だとか「綴じ手帳の利便性」だとか、「ノートの取り方は見やすく、検索しやすく、ひと手間かける」だとか、「MindMap用にカラーペンを用意」だとか・・・まぁ全くもって節操がありません。

流行り物好きという性格も大きく影響しているのでしょうが、システム手帳が流行れば手を出し(Filofaxのバイブルサイズが手元にあります。これは5年使いました)、ノートは1冊にまとめろといわれればノートを買い、3冊使ったほうがよいといわれれば3冊揃え、ロディアが良いと聞けば入手し、MindMap用にカラーペンを揃え、Googleカレンダーが便利と聞けば使い、iPhoneでもこのアプリが良いと聞けばダウンロード…我ながら何という節操の無さ…orz。これは完全にTOOL-HUNTERです。

昨年末からこの無節操ぶりは、大分なりを潜めていますので、Moleskin+iPhone(RTM)+5x3カード+iPhoneという現時点のゴールデンカルテットで2010年は2ヶ月間、何とかなっています。しかし…GoogleReaderには手帳術や時間管理術、仕事術を扱うブログのRSS登録件数は増えていく一方ですし、本屋を見ていてもその手の本は買わないまでも、触手が伸びがちです。

手帳にこだわりを持つなとは言いませんし、ツールにこだわるなとも言いません。しかし「ツール収集」や「そのツールを使うカッコイイ(であろう)自分の姿」が目的になってしまうのは問題だと思ったのです。

あくまでも「主人は自分自身」であって、手帳やガジェット、ノートは「従者」だという主従関係は再認識しておいた方が良いのかもしれません。従者に主人が振り回されるという本末転倒なことは避けたいと思います。

とかく激流のように過ぎ去る時間の中で、仕事やプライベートのイザコザに巻き込まれると、新しいツールで一気に解決を図りたくなる気持ちもわかります。生産性や創造性を上げよう、仕事のやり方を見直そうという話題も非常に多く、ビジネス環境もめまぐるしく変わり続けますから、貪欲に新しいツールを取り入れるべきだという論も十分承知しているつもりです。

しかし、それでも新しいツールを取り入れる際には、「自分という確固たる軸」をもって、そのツールは本当に自分に寄与するのか、どの時間を活性化してくれるのか、どの負担を軽減してくれるのかをしっかり吟味する姿勢が必要でしょうし、そうした考えの末にツールを使ってはじめて、ツールは従者として主人を助けてくれる存在となり、主人も従者への愛情が沸くものだと私は思います。MoleskinもEvernoteもDropboxもRTMも5x3カードもiPhoneも吟味した末手に入れたものなので、今では無くてはならないくらい頼りになる従者というよりもパートナーと呼べる存在です。

「できるだけ身軽に簡素に生きたい」最近強くそう思うので、今までのような気の向くままに触手を伸ばす、無節操なツールハントは一時休止にしようと思います。再開は明日かもしれませんが(笑)