「iPhoneって何ができるの?」「ん?答えはコレに全部書いてあるよ」ー感想:iPhone情報整理術-

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※ネタバレはありませんのでご安心を。

もはや日本のライフハック界5本の指に入るであろうお二人、[Lifehackng.jp]の堀正岳さんと[ライフハックス心理学]の佐々木正悟さんがタッグを組まれて書かれた『iPhone情報整理術 ~あなたを情報’’強者’’に変える57の活用法!(デジタル仕事術シリーズ)』のテスト販売分を何とかゲットできて、一気に読み終えたので、一読した後の感想をこれまた一気に書きます(一気なので誤字脱字、至らない点はご容赦を)。

私は3GSが発売されてからのiPhoneユーザーですので、まだまだド素人の域を出ませんが、それでもiPhoneが生活の一部になっていくに従って明らかに「情報」というものに関する身構え方が変わりました。

例えば「数字」。売上・粗利・粗利率・原価率・良品率・不良率・在庫数・仕掛品数などなど、仕事には数字がついて回りますし、給料・家賃・食費・光熱費などなど生活にも数字がついて回ります。

私は文系出なので(と言い訳)こういった数字を頭に留めておくことがものすごく苦手です。自慢じゃないけど2桁になったら暗算出来ない自信があります(マジ)。その為「そのくらいの数字は覚えておけ!」と怒られる有様だったのですが、iPhoneが来てから数字にまつわるデータは全てiPhoneに突っ込んで、即座にその数字を確認できるようになったことで数字アレルギーは軽減され、無駄なストレスがなくなりました。また、生活面でも自分が使った金額はレシートを写真で撮っておいて、帰宅後写真を見ながらゆっくり自分の無駄づかいっぷりを反省することにより、だいぶ出費が減りました(笑)

この本の多くのページを割かれているのが「iPhoneに記憶や記録は"え?ここまで?"と思えるくらいに全て任せて、人間は純粋に人間にしかできないことをやろうよ」という部分です。しかしその他多くのビジネス書と一線を画すと思うのが、あらゆるビジネスパーソンに対して"フェア”だという点です。つまり佐々木正悟さんの前著『仕事脳を強化する記憶HACKS(ハック) ~ITツールを駆使して”第2の脳”を使いこなせ! (デジタル仕事術シリーズ)』と同様、「使えるところは使ってね」という姿勢でありながら、出来る限り多くの仕事の形をフォローできるよう幅広く例を挙げてくれています。

私のような多くの薬品を使ったりする仕事だと、全部が全部iPhoneがあれば解決さ!とはいかないのですが、「デジタルを追求するとその影としてアナログの必要性が高まります」としてノートとの併用の効果に関しても多くのページを割いてくれています。(この部分を読んで、薬品を使うときはノートに書き込んで、後でSCANすればいいじゃん!と我ながら何で今まで気づかなかった?と思えるような使い方を発見できました。バカですなぁ。)

また、仕事だけに留まらず、本棚の整理で困ってない?クローゼットの整理はどう?体重管理とか睡眠時間管理とか困ってない?という感じでiPhoneが私たちの普段の生活にも色々な手助けになってくれることを1章丸々割いて言及してくれています。

ですので、今iPhoneを使っていない人でも、情報というものとの付き合い方の手段が多角的に学べるという意味でこの本は有益だろうと思いますし、iPhoneユーザーであればもはや必読。きっと「ああ、こういうシーンでも使えるなァ」と思える点がいくつも出てくると思います。またiPhone買おうかどうしようか?と悩んでいる人なら、本屋でこの本を立ち読みしてたはずが、気づいたらSoftbankショップで契約書にサインをしているところだったということになるでしょう(笑)

掌にこれほど多くの情報(もはやありとあらゆる記録)を持って歩けるなんてすごいじゃないか!改めてそう思わずにはいられません。同時にこうして自由になった脳を何に使うのかが今度は重要だとも思います。どうせなら地球温暖化や少子高齢化、飢餓の撲滅、核の根絶など、今はスケールが大きすぎてイメージもできないようなことに、少しでも関与していくことができるような高い次元に使えたらいいなぁと読了後に何だか爽やかな夢みたいなものを抱かせてもらいました。

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