予約の段階で既に行列を作る大人気製品iPadですが、ご多分に漏れず私も予約しました。既にアメリカで売っているものをゲットされた方々による、詳細なレポも沢山ありますが、IT業界に勤めているわけでもないし、プログラムとかそういうこともできないITリテラシー低めの私が、iPadを触った感想を書いておこうと思います。未だゲットするかどうかお悩みの方の参考になればコレ幸いです。
先日、都内某所にて@beck1240さんと一緒に@mehoriさんにiPadを触らせてもらいました。(興奮のレポはこちら)私の第一印象は「これは紙を凌駕する製品だ」というものでした。
単純にiPhoneをでっかくしたわけではないのです、恐らくAppleは一から設計し直したはずです。そして考え抜いた結果出来た製品は「デジタルとアナログという概念を取っ払う製品」に仕上がっていました。素人目線で見るとこれは「パソコン」の新しい形ではなくて、「A5サイズのシステム手帳」の新しい形なのではないかと思っています。
A5サイズのシステム手帳は私も長年使ってきましたが、実はとても便利な大きさです。A4用紙を一回折ればファイルできます。地図も資料も写真も大きいものを折りたためば入ります。メモを取る時にもA5サイズだと1枚にかなりの量が書き出せます。これら”紙”でできている当たり前のことを、漸くデジタルでも当たり前にこなせるようになった、初めての製品がiPadだと思うのです。
まずもって速い。それはiPhone3GSを遙かに凌駕したスピードです。手帳を開くのと同等かそれ以上のスピードです。そしてこの大きい画面だからこそ、iPad版「FastFinga」が出てくれば、ペンでノートにメモを取るのと同じ感覚で、指でiPadにメモを書き付けていくことができるでしょう。地図・写真は紙のものよりも見やすく且つ使い勝手は遙かに良い。手帳の要であるスケジュールもこの画面の大きさを生かした使いやすいアプリがこれからも沢山出てくるでしょう。要は”アナログ手帳”でリフィルを使って出来ていたことが、iPadでは同じように当たり前にこなせる上、さらに使いやすくなっているということが、最大のポイントだと思うわけです。
さらにiPadでは"紙”の手帳では絶対にできなかった、動画を見る、書籍を読む(本棚を持ち運べる!)、音声を聞く、ゲームをする、システム手帳には入りきらない量のメモを閲覧する、といったことも本当の意味で直感的にできます。
特にiBookの本の読みやすさは尋常ではありません。レファレンスとしての書籍以外は全て裁断して電子化しようと本気で思えます。何しろ本棚を重さ僅か700gに全て入れて持ち運べるのですからこれは最早革命と言って良いと思います。
さらにこれは出来るかどうか良く分かりませんが、iPadでテレビが見られるようになれば、リビングにテレビを置くなんてことはしなくて済みます。アメリカのiTunesストアのように映画もレンタル?できればDVDメディアもDVDプレーヤーも不要です。ラジオは既に聴けるアプリがあります。もうリビングをTV等のAV製品に、ある種不当に占拠されることはなくなる可能性もあるのです。メディアに自分の身体を持って行くのではなく、メディアの方が手元に来るようになっていくかも知れません。
つまり、少々大げさかもしれませんが、人類が作り出した最強の媒体"紙”を凌駕する製品が遂に作り出されたと言えるかもしれないわけです。今まで、デジタルの媒体では、アナログな紙媒体でできることを100%同じようにはできてませんでした。しかしiPadは紙の優位性の殆どをカバーする製品です。そしてデジタルの魅力は当然、付加されています。今後この画期的な製品で更に新しい地平が見えてくることは確実だろうと私は感じています。そんな近未来にワクワクするようでしたらiPadは『買い』だと私は思います。
0 コメント:
コメントを投稿