お客様の視点は『掃除』で会得できる!

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『オフィスは城、社員は兵』という標語があるのかは知りませんが、会社を人生修行の場ととらえる経営者は多いように思えます。有名な経営者の自伝的な著書を読むと、オフィス(仕事場)を大事に扱っている姿が垣間見えます。

私が勤めている会社の社長も同じような価値観の持ち主でして、毎朝社員が当番制でオフィスの掃除とトイレ掃除をしています。仕事中もちょっと落ちてたホッチキスの針を拾ったり、紙くずを拾ったりという姿は当たり前の会社です。そんな価値観の会社なので、個人の机の上や、収納が綺麗かどうかは置いておいて、少なくともオフィスの床と、トイレは非常に綺麗な状態をキープしてます。来社されるお客様が一様に驚かれる部分でもあり、密かな自慢でもあったりします。

たまたま今日来社された協力会社の役員さんと整理整頓の話しになったので、掃除はどうされているか聞いたところやはり、自分たちでやっているとのこと。その理由を聞くと、

「オフィスを掃除させれば、仕事が出来るか出来ないかすぐ分かる。簡単な掃除一つ満足に出来ない人に、複雑な仕事が出来るはずがない」

というのがその会社の社長さんの持論とのことでした。

腕の良い職人さんに教わった仕事の極意 "あれ?メモ" でも書いた通り、仕事の出来る職人さんの職場は整理整頓が行き届いていましたから、整理整頓はオフィスワーカーの仕事の善し悪しを計る目安にもなるのかもしれません。掃除が嫌いな人=机回りが乱雑=仕事が雑という感じで関連性があるようにも思えます。が、この話には私はもっと根本的なものがあるように感じました。

そもそもオフィスを綺麗にしておこうと思った時点で"来社される他人の目"を意識しているとも言えます。この他人は協力会社の人かもしれませんし、お客様かもしれません。いずれにせよ"他社の人"です。つまり日頃掃除をするということは、常に"他社の人"の視点を意識することにも繋がるのではないかと思ったのです。

よく「お客様の視点で考えろ」と耳にしますが、掃除ひとつでお客様の視点でオフィスを見ることができるわけです。「これで他社の人に綺麗だなと思ってもらえるか」「これで他社の人に気持ち良くトイレを使っていただけるか」そんな風に考えて掃除ができればベストでしょう。それこそ「掃除ひとつで来社した方にあの会社はすごいと感動を与えてやる!」と思えたとしたら極めたとも言えるかもしれません。

常日頃、掃除を通して"他社の人の目"を意識する機会を増やすことによって、お客様の視点で自分の仕事を見ることもスムーズにできるようになり、最終的に"複雑な"仕事の善し悪しに関係してくることになるのではないでしょうか?

"簡単な"掃除(仕事)をバカにせず、真摯な姿勢で臨むことができれば、人生が好転するきっかけにさえなるかもしれないな、そんな風に思いました。明日当番だから頑張ろうっと(^^)/

※画像をルンバにしたのは、別に楽をしたいと思っているわけではないですよ〜(笑)

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