※実話です。
恐らく皆さんTodoリストなるものを使っていらっしゃるかと思います。当社では私が適当に作って使っていたTodoリストテンプレートを使うようにと、上層部から指示が飛んだので、皆同じテンプレートでTodoリストを作っています。蛇足ながら「皆と同じというのが嫌」なので私はRemember The Milkを使っています。
はてさて、自分がやらなければならないことを書きだしリスト化する。そのやらなければならないことにA.B.Cと重要度で優先順位を付けて、最優先事項のAから処理していく。どこの仕事術の本にも書かれている極々一般的なTodoリストの作り方・使い方です。GTDのフローも自分が気になっていることを集めることからスタートしますから、こういったリストを作るのは仕事術の王道なのかもしれませんね。
別にTodoリストというものについてどうこう言う気はないのですが、今日、同僚から不思議な法則があることを学んだのでシェアしたいと思った次第です。
いつもテキパキと仕事をこなす、見た目も結構イケメンなRさんのTodoリストは見事なくらいに殴り書きです。でも、実行したら上から線を書いて消していて、一日分のTodoは確実に消されています。実に気持ちの良い仕事ぶりです。ヒネクレ者の私ですら、Rさんが振ってきた仕事には(例えそれがムチャぶりでも)何とか応えてあげたいと思うくらいです。
一方、「君の仕事はテキパキじゃなくて、ドタバタと言うんだよ」と教えてあげたくなるくらい、ドタバタとオフィス内を走り回るヤンチャなNさんという人がいます。Nさんが集中して何やら書いている時というのは決まってTodoリストを作っている時です。Nさんの肩越しに覗いて見ると、そのTodoリストたるや「フリーハンドで明朝体って書けるんだ!?」というくらいに綺麗に丁寧に、まるで印刷されたかのようなリストを"制作"しているのです。しかし、そんな綺麗なリストを持ってドタバタ走り回っているのに、Kさんのリストは一向に消されていく様子がありません。いつもビッシリ綺麗なままです。
そこで、ちょっとNさんに聞いてみました。「そんなに綺麗に書くくらいならすぐに片付けちゃえば?」と。返答は「綺麗に書くことによって神聖な仕事に対する気持ちを高めているんだ!」というものでした。
今、一瞬絶句した人は正常な反応ですのでご安心下さい。
つまりですね、Nさんに取っては、「Todoリストを作る」というTodoがあるのです。禅問答か!?と突っ込みたくなりますが、彼は至ってマジです。本当に彼は「明日のTodoリストを作る」とTodoリストに書いているのですから!!流石です!仕事を神聖なものと"真顔"で話せる人はやっぱり何かが違います。
「コイツ絶対頭オカシイぞ」と思ったのですが、フッと気になったので、他の「仕事が遅い」「詰めが甘い」「納期を守れない」人のTodoリストを見せてもらったところ、皆とっても綺麗なリストなのです。翻って超仕事ができる営業本部長殿に至っては、古文書を解読するが如き根気と修練を強いる"本人にも読めない"乱雑なリストなのです。これは何とも奇妙なParadoxです。
心理学的にどうとか、科学的にこうだという根拠は全く持ってゼロなのですが、もしあなたの作っているTodoリストがとても綺麗なものであったならちょっと危険な兆候かもしれません。よ〜くTodoリストを見直してみてください。もしそのTodoリストに「Todoリストを作る」と書いてあったら・・・悪いことは言いません。その文字を全力で消して、意識的にラフに書いてみることをオススメします。
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2 コメント:
面白い傾向ですね。
リストを綺麗に作る方々は何をするにしても完璧を求めてしまうのかもしれませんね。
仕事の最後の二割を仕上げるには、その仕事を終わらせるために必要な時間の八割が必要だと、誰かの本で読んだ記憶があります。
仕事が遅い人は、たぶん残りの二割を完璧に終わらせるのに凄い精力を費やしているのでしょう。
Todoリストの何に主眼を置いているかだと思いますが、作成自体に注力したり、モチベーションアップのセレモニーとして使うと、必要以上に自分を追い込んでしまうような気がしますね。
僕の場合、Todoリストは、自分自身へのリクエストを整理し、期限までにtaskを完了させるための作業見積りを行うことに主眼を置いてます。
僕もRTMを使っていますが、稀に”期限切れ”のtaskが発生します(笑)
バッファを踏まえて期限設定しているので、編集で最終期限に変更するぐらいがちょうどストレスフリーの状態ですね。
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