反逆児の仕事術001ー職場騒音というテロに立ち向かえ!

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仕事術系のネタも少しづつ溜まってきているところなのですが、先般書いた「中小企業で仕事を絞り込む方法と、日本的ワークスタイルの壁」というエントリーに対し、@rashita2さん主宰のPosterousブログR-style待合室にて、「変人だ」と言う評価をいただきました。ありがたいことです。じゃぁどうせ変人なら変人らしく、変人らしい仕事術の記事を書いてみるか、ということで「反逆児の仕事術」と題して、シリーズ化(できれば)してみようと思います。

まず、皆さんの職場を思い出して下さい。職場はどんな「音」が鳴っていますか?電話の音、人を呼ぶ声、プリンタの印刷音、コピー機が印刷している音、FAXの通信音、クラシック音楽のBGM、外の道路から聞こえる車の音、人が歩き回る音、モノをドスンと置く音・・・etc・・・すごい数の音が鳴っていることと思います。

さて、そんな色んな音が鳴っている職場であなたは毎日8時間程度勤務しなければならないわけです。仮にあなたが今30歳だったとしましょう。定年退職は60歳とします。30年働くわけですね。1年は365日、年間休日日数が120日と仮定して、1年に働く日数は245日。30年で7,350日。1日8時間勤務だとその時間たるや約58,800時間!!1万時間の法則に則れば、5種類のプロになれる可能性がある膨大な時間です。(私は34歳なので、ざっくり50,960時間しかありません)

その58,800時間という有限で貴重な持ち時間の中で、何とか仕事を成し遂げたいのに、それを色々なものが邪魔してきます。その邪魔もののひとつが「騒音」です。その騒音の中でも3大巨頭が「電話」と「呼びかけ」と「BGM」です。まず反逆者はこの「騒音」に立ち向かいましょう。

電話は相手の都合による、一方的な暴力です。反逆児であればケーブルを引っこ抜いて鳴らないようにするか、他のデスクに移動させちゃいましょう。できることなら、いっそのこと電話がかかってきたら着信音が鳴る前に「大変恐れ入りますが、当社では電話でのお問い合わせは全てお断りさせていただいております。次に申し上げる弊社代表のメールアドレス宛に、Eメールでご連絡をいただけますようお願いします。担当の者より折り返しご連絡申し上げます」とでも自動応答にしてしまっても良いのではないかと思います。代表メールであれば、担当の人が確認しているでしょうから、社内アウトソーシングが可能です。知らない間に人に電話という暴力への対処を任せてしまいましょう。大体電話で話さなければならないような超至急の重大な事案など、命に関わる仕事でも無い限りそうは起こりません。それと携帯電話の番号を顧客に教えるなどという愚を犯さないようにご注意を。その顧客はひっきりなしに携帯電話に電話してくる困った客へとスグ変貌すること請け合いです。

次に一番腹立たしい「お〜い、XX君、あの件どうなってる?」とか「ちょっとココを教えてくれ」とか「ちょっとこれ手伝ってくれ」などという、上司や管理職からの超一方的な呼びかけという騒音です。大体コレは仕事がノッているときに来るというマーフィーの法則があるから余計にタチが悪いものです。これは自衛するしか手立てがありません。私はイヤホンを耳に突っ込み排除しています。最初はもの凄く険悪になりますが、「自分はこの方が生産性がこれだけ上がる」という説明を用意しておいて、何か文句を言われてもその説明を水戸黄門の印籠のように使って黙らせましょう。どういう説明かって?簡単で良いんですよ「私が助言や指示を求めるときのみお力を貸して下さい。進捗報告は毎日日報(日報が無ければEメール)で提出します。何か問題がありますか?」と言えばOKです。これだけで「毎日報告・連絡していること」「相談があればこちらから行くこと」が伝わっているわけです。報告・連絡・相談という所謂ホウレンソウは守っているんだから黙ってろってワケですね。たいてい、こちらが忙しいときにその空気を読めずに言葉をかけてくる上司は生産性向上に関する勉強をしていません。反逆者としては、躊躇することなく、きついカウンターパンチをくれてやりましょう。

最後にBGMです。皆さんの仕事場はBGMが流れていますか?当社はUSENでクラシック音楽が一日中エンドレスで流れされています。当社の社長曰く「適度なBGMがあったほうが能率が上がる」とのこと。しかし・・・私はこの主張には納得いきません。車の運転のように数をこなし慣れた動作・作業であれば、脳は特に注意を払うことだとは認識しないので眠くなります。その為、覚醒レベルを上げる手段としてラジオを聴いたりした方が良いという理屈は良く分かります。しかし仕事の場合は話しが別。私は基本的に仕事は、5感を総動員してひとつのことしかやらないという超シングルタスクでやるほうが生産性が上がると思っています。シングルタスクがベストであることは多くの書籍に書いてあることです。私は基本的に完全無音状態が一番集中できるので、常にイヤホンを耳に突っ込みホワイトノイズを流しっぱなしにして遮音しています。唯一音楽の力を借りる時があるとすれば、何となくノッてきた時に、後押ししてくれるアップテンポの曲を聴くというのは有効でしょう。つまりダラダラ流れている音楽と自分の仕事のテンポが合うことは少ないでしょうから、その時に合う曲を自分で選曲できるようにしましょうということです。音楽は味方に付ければ心強い相棒となってくれます。

何故か日本の職場は、あちこちで聞こえる話し声(大体が無駄話)や電話がジャンジャン鳴っている様子が「活気がある職場」であり「良い職場・良い会社」とされる向きがありますが、これは大間違いだと私は思います。限りある集中力・創造力・思考力というエネルギーを、電話や上司の戯れ言、仕事のリズムに合わないBGMというテロに邪魔されてはなりません。反逆児たるもの、自分を他人に無理に合わせる「協調性」なるものを重視する日本的仲良しこよしワークスタイル、馴れ合いワークスタイルにはキッパリ決別しましょう。むしろ他人に多少嫌われてでも「自分の生産性を最大限に上げる道」を選びましょう。変人だと思われていたとしても、そのワークスタイルが、生産性向上に繋がり会社に貢献していさえすれば、周りは納得せざるを得ません。勇気を持って実行してみてはいかがでしょうか?
(多分、次回もあると思います・・・)

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