実に残念な事ですが、仕事をする上で他人と一切絡まずに遂行できることは極端に少なくなってしまいました。仕事完了までの道程には「コミュニケーション」というとてつもなく厄介でストレスの溜まるメンドクサイ山脈を通る必要があります。
反逆児は普段から何かと理由を付けて反抗しているので、こういう時に寄って集って叩かれるという可能性が普通の人より格段に高いので注意が必要です。事前に対抗策を練っておくべきです。転ばぬ先の杖ってヤツです。
私が幾つか策を実践してみて、これは効くというものをご紹介しましょう。
1.会議室にお菓子を準備しておく
「会議」というと皆、身構えて「どこを貶してやろうか」とか「どうやって虐めてやろうか」とか何故か負のオーラ満載&喧嘩腰で乗り込んできます。上の方の人がこの傾向は高いように思えます。ですので、まずはその負のオーラを消し去ることに注力しましょう。自分が招集した会議であれば、お菓子を用意しておいて、アジェンダもカラフルにさも楽しげなように、ホワイトボードに書いておいて、プロジェクターで「机のお菓子を一個でも食べてからご着席下さい」と書いておくのです。すると、毒付いてやろうと身構えて来た人の出鼻を挫けます。「へー、お菓子なんて気が利くじゃないか」な〜んて言われたらその瞬間、勝ちは決まったようなものです。ついでにチョコなどを用意しておき「会議は脳をフル回転させるから甘い物が欠かせないとこの間読んだ本に書いてありましたよ」などと知ったかの蘊蓄をかましておくと、出鼻を挫いた上で主導権を握れます。え?お菓子代ですか?当然自腹ですよ。でないと意味ありません。反逆児の仕事術を貫く為には、これくらいの自己投資は必要です。大丈夫です、すぐ回収できます。安い物だと割り切りましょう。
2.会議室に電子ダーツを設置する
ブレストを行うときに、でかいテーブルに向かい合わせで4人づつ腰を下ろし、只単にああでもない、こうでもないと議論していき、書記が一人議事録を付けているという不毛な構図は、「時間の無駄づかい確定フラグ」が即時、立ちますから絶対に止めましょう。その代わりに使うのはゲームです。当社では(コレ私の自腹です)電子ダーツを使っています。普通のダーツだと、思わずムカツク奴に投げつけるという失投にかこつけた「未必の故意」の可能性が飛躍的に高まるので、安全性を考慮し、電子ダーツにしています。コレを使って例えば・・・負けたら一個でもアイデアを出さなければならないとか、高得点の人のアイ デアは粗探しせず、良いところを探すことにするとか、決めておいた部分の標的に当たった人は優先的に予算を確保できるとか。そんなゲームを盛り込みながらブレストする_私はこれを"ワイガヤブレスト"と呼んでいますが_険悪な空気はダーツで発散して、前向きな要素だけを会議に持ち込むということが可能です。
3.密室ではなくオープンスペースで話す
会議室というのは大体が「部屋」です。ドアを閉められたら密室です。密室になると普段出てこない裏の顔が出てくる確立が高くなります。他の人の目がないから余計なのでしょう。ということで、密室に連れ込まれる=袋だたきに遭う可能性が高いので、コレは何としてでも回避するべきです。ではどうすれば良いのか?ドアを開けておくでも良いですし、オープンな場所で立ち話でもOK。良い会社でしたら簡易ミーティングコーナーみたいなものがあるでしょうからその場所を利用するのも有効です。他の人の目が気になりだすと、相手ははそうそう強気には出てこないものです。勿論こちらは反逆児ですから、人の目があることを利用して多少強引でもOKをもらうことに注力しましょう。「皆あなたの発言に耳を傾けているんですよ」とプレッシャーをかけつつ、「オカシナことを言ったとしたら皆が証人になるんですよ」と暗に臭わせておくというのはかなり有効です。間違っても密室に連れ込まれることの無いように注意しましょう。
4.ホワイトボードを全力で活用する
いくら言葉でああでもない、こうでもないと話していても埒があかないことは多々あります。特に年配の人になればなるほど、一切メモも取らず一方的に1ビットもこちらの情報が増えないご大層でご立派で型どおりな意見だけを長々と言うどうしようもない人の出現率が高まるから厄介です。そこで活躍するのがホワイトボードです。会議室に据え付けられているホワイトボードでも良いのですが、出来れば昨日UPした記事の「クリアファイルホワイトボード」の方が有効です。これを人数分用意し、座席に置いておくようし、図表を書き込みながら話すのです。自分の席に簡易ホワイトボードが置いてあるというのはまず意外性があります。面白がって使ってくれる可能性が飛躍的に高まるのです。普段から大して脳みそを使っていないご老人たちの為にもこういう機会に「脳トレ」として手書きで自分の話を相手にわかりやすく伝えるというトレーニングをしてもらいましょう。大抵自分の話していることは論理的に破綻していることに気づき、黙りこみ大人しくなります。こうした"気づき"を与えてあげるのも反逆児だからこそできる優しさです。こうして言葉を図に置き換えながら有意義な議論ができる人とだけ話ができるように工夫すると良いでしょう。ちなみに・・・このテクニックは展示会などでも使えます。出展するようなことがあれば、クリアファイルホワイトボードを用意しておきましょう。アンケートだと書き込みませんが、”消せる”もので、日頃使い慣れているものなので、お客さんは書き込んでくれます。お客さんにドンドン書き入れてもらえればそれがそのまま資料だったりネタだったりになります。見込み顧客かどうかも容易に推察可能ですよ。
反逆児のコミュニケーションのコツは、相手の出鼻を挫き、自分の土俵に引きこみ、自分が決めたルールの中で勝負することにあります。しかも相手にそれを悟られないようにさりげなくやるというのがポイントです。「アイツが招集をかけた会議は何だか面白い」とでも思ってもらえるようになればOKです。こうなったら余程内容が酷くないかぎり負け戦にはなり得ません。100戦100勝も夢ではなくなります。出鼻を挫くアイデアは幾らあっても困らないので、思いついたらドシドシ、コメントをお寄せください(笑)
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