「髪」という漢字の正確な字源は知りませんが、この漢字を覚える時、私は「髪は長い友だち」と覚えました。髟(かみづくり・かみかんむり)は「かみのけのたれた様を表す」と『漢字源』改訂新版に載っていますので、あながち間違いでもなさそうです。ともあれ、髪の毛とは一日も長く良好な関係を保っておきたいと思うことには男女問わず多くの方に同意いただけると思います(^^;)
さて、写真のヘアブラシのお値段、幾らくらいだと思われますか?
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正解は、28,350円です!
「高っけー!」と思われたと思います。しかし価格に見合うだけの価値と理由がちゃんとこのブラシにはあるのです。
薩摩柘植で作られた櫛は江戸時代から「櫛になりたや薩摩の櫛に諸国娘の手に渡ろ」とうたわれ全国にその名を知られるほどに有名です。柘植は緻密で固い木なので櫛の歯が折れにくく、色の艶が美しいことが魅力です。黄色くてなめらかなその肌は黒髪に染まるごとに渋みを増し、年を重ねるに従って見事な光沢が出てくると言います。櫛の場合、日本女性の長い黒髪に艶のある黄色の櫛がスーッと通っていく様は実に美しい一瞬だと思います。
というわけで、柘植の"櫛"は結構見かけると思うのですが、これは"ブラシ"です。櫛とブラシは何が違うのか?それは「櫛は髪を美しくするもの。ブラシは髪を育てるもの」と言い、このブラシは最初こそあたりが強いものの、地肌を優しくマッサージしてくれ、頭皮の汚れを掻き出してくれます。また、柘植素材の最大の特徴として、静電気が殆ど生じないので、頭皮にほどよい刺激を与え、枝毛や抜け毛、切れ毛が少なくなるのです!つまりこのブラシは立派なヘアケア用品なのです!!
残念ながら長い友だちになれず、カツラ君とか発毛君いう友だちを作ると、ん百万円というお金が必要だと言います。となれば、カツラ君と友だちにならないで済むようにしてくれる道具が28,350円で手に入ると思えば安いものだと思います。
私が所有しているのは、歯はもちろん柄の部分も薩摩柘植の品です。柄を他の材質にしたものもあり、それであればもっとお安くなるのですが、やはり銘木薩摩柘植の木目の美しさ、手触り、質感、重さの魅力には抗えずこれを買い求めました。もちろん天然物ですので、同じモノは二つとありません。柄の長さ、厚さ、重み、歯の数によってお値段は変わってきますし、柄の部分人それぞれ使いやすいと感じる形が違うというのも選ぶ楽しみが味わえる製品です。
使い心地が良いことは言うまでもありません。コレ本当に気持ち良いんです。耳の上の当たりを、顔から首にかけて少し力を込めて梳くと、嘘か誠か停滞したリンパが流れると言います。実際、何度か梳くだけで頭が軽くなり、軽い頭痛程度であればこれで治ってしまうくらいですから、本当なんだろうと私は思っています。
手入れも椿油を月1回くらいのペースで綿棒に染みこませて拭くだけですし、普段の手入れは、たこ糸を束ねた専用のブラシクリーナーゴシゴシこすりつけるだけでOKという手間いらずなところも嬉しいところです。歯が取れたり折れたりした場合はちゃんと修理してくれますから将に一生モノです。そして、なんとこのブラシ実用新案登録されているので、こういう製品にありがちな「本当に〜?」という疑念を払拭してくれ、安心して購入できます。
そんな素敵なブラシを作られているのは「喜多つげ製作所」さん。ネット通販もしていらっしゃいますが、全国のデパートで催される物産展にも積極的に出展されていらっしゃいますので、是非ホームページでチェックして、実際に手にとってご覧になられることをオススメします。
最近髪が細くなったような・・・最近枕に抜け毛が・・・とか寂しいことを言う前に、悪いことは言いません。是非このブラシを一度お手に取られてはいかがでしょうか?(別に喜多つげ製作所さんの回し者ではありませんヨ(^^;))
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