本当に優れたデザインは「MoMA」より「商店街」にある

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Twitterで、@m0r1さんにモレスキン手帳の世界巡回展「Detour・東京」が表参道のMoMA Design Storeで開催されていると教えていただいたので、早速行ってきました。

展示そのものは意外に小ぶりなものだったのですが、私が知らず知らずに作っていたノートの描き方の常識みたいなものをぶち破ってくれて、ノートはもっともっと大胆に使って良いんだ!ノートって懐の深い製品だなぁと思える内容でした。正直、アート作品になっているのは全く意図が分からないものもありましたけどね(^^;)

しかし、展示会を見終わって、MoMA Design Storeで販売されている雑貨、文具、家具などを見ている内に、どうも違和感を覚えました。その違和感が一体何なのか?決定的だったのはコレです。
クリッピオーラ スパイラル ペーパークリップ

何だかわかりますか?これオフィスを掃除したら必ず一個は吸い込むと言われる(?)あのゼムクリップですよね?なんで、ゼムクリップをスパイラル型にした"だけ"で1,260円もするんでしょう?その"だけ"の部分がデザインであって、そこに付加価値が生じるというのは理解できるんですが、私の価値判断基準「使うときに100%の性能を発揮できるか?」に照らし合わせると、高価すぎて日常業務で意識せずに使える物ではありません。故にこの製品は「使えない」のです。

そうやって見てみると、確かに見た目が素敵だったり、持っていたら気持ちいいだろうというものは多くありますが、実戦で躊躇無く使い倒せるもの(価格も含めて)が殆ど無いのです。

実は小山龍介さんと土橋正さんが書かれた『STATIONERY HACKS!』を読み終わった後にも同じコトを感じました。使っていて気持ちの良い、気分良く仕事ができそうなおしゃれな文具がわんさか紹介されていますが、これらは、いつでもどこでも入手可能なのかな?と思える物も散見されたからです。

学生時代バイト先の法律事務所が標準採用していたエセルテ社のファイルが日本で入手できない時がありました。これはエセルテジャパンが撤退?したことが原因のようなのですが、エセルテで統一していた法律事務所の職員一同、非常に困ったことがあります。海外のステーショナリーを紹介するのは良いんですが、いざ追加や導入をしたいと思った時に買えないようではいけないのではないかと思うのです。

優れた道具とは容赦ない酷使に耐えられ、いつでもその性能を100%発揮してくれ、入手が手軽なものだと私は思います。さらに突っ込んで優れたデザインとは、いつでも手軽に安価で入手可能でありながら、どれだけヒドイ扱いを受けても、酷使されても、いつでもしっかり性能を発揮してくれる『デザイン』であるべきだろうと思うのです。

卑近な具体例を挙げると、三菱のPOWER TANKなんて屋外でも風呂場でも上向きでも書ける油性ボールペンが210円で手に入るという事実の方が凄いくない?ということです。どれだけ見た目がカッコ良くても風呂場で書きたい!という欲求に応えられなければ失格だし、寝たきりの状態の時に上向きで書きたいという欲求に応えられなければダメだと思うのです。でなければデザインじゃないんじゃないでしょうか?

フェラーリとカローラを同じ土俵で評価するのは難しいのと同じ難しさがあるとは思うのですが、より多くの人のニーズに確実に応えられるデザインはカローラの方だろうと思います。だからこそMoMAのようなデザインの権威のような機関はは、もっと日常に近いモノをクローズアップしてくれると、見慣れた日常の見え方がまた変わってくるだろうになぁと思います。

極論ですが優れたデザインを見たければ「MoMA」ではなく「商店街」の方が良いのかもしれません。商店街にある文房具店にも、鞄屋にも、家具屋にも、金物屋にも、日常に密着し過ぎていて意識せずに使っているが故に、見落としている(埋もれている)優れたデザインが沢山あるのではないかと思います。

とは言え、モレスキンはちょっと高価ですが、職場でアセトンをかけてしまっても(その時は少し溶けました)問題ないタフさがあり、私には無くてはならない製品として愛用していますし、(とても買えませんが)柳宗理も、イサム・ノグチも、ヤコブセンも、イームズも大好きです。当然、車も「一番乗ってみたい車は何?」と言われれば即座に「アストン・マーティン!」と答えますけどね(笑)あれ?結論としては、結局貧乏人のひがみなのか??(笑)

「iPhoneって何ができるの?」「ん?答えはコレに全部書いてあるよ」ー感想:iPhone情報整理術-

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※ネタバレはありませんのでご安心を。

もはや日本のライフハック界5本の指に入るであろうお二人、[Lifehackng.jp]の堀正岳さんと[ライフハックス心理学]の佐々木正悟さんがタッグを組まれて書かれた『iPhone情報整理術 ~あなたを情報’’強者’’に変える57の活用法!(デジタル仕事術シリーズ)』のテスト販売分を何とかゲットできて、一気に読み終えたので、一読した後の感想をこれまた一気に書きます(一気なので誤字脱字、至らない点はご容赦を)。

私は3GSが発売されてからのiPhoneユーザーですので、まだまだド素人の域を出ませんが、それでもiPhoneが生活の一部になっていくに従って明らかに「情報」というものに関する身構え方が変わりました。

例えば「数字」。売上・粗利・粗利率・原価率・良品率・不良率・在庫数・仕掛品数などなど、仕事には数字がついて回りますし、給料・家賃・食費・光熱費などなど生活にも数字がついて回ります。

私は文系出なので(と言い訳)こういった数字を頭に留めておくことがものすごく苦手です。自慢じゃないけど2桁になったら暗算出来ない自信があります(マジ)。その為「そのくらいの数字は覚えておけ!」と怒られる有様だったのですが、iPhoneが来てから数字にまつわるデータは全てiPhoneに突っ込んで、即座にその数字を確認できるようになったことで数字アレルギーは軽減され、無駄なストレスがなくなりました。また、生活面でも自分が使った金額はレシートを写真で撮っておいて、帰宅後写真を見ながらゆっくり自分の無駄づかいっぷりを反省することにより、だいぶ出費が減りました(笑)

この本の多くのページを割かれているのが「iPhoneに記憶や記録は"え?ここまで?"と思えるくらいに全て任せて、人間は純粋に人間にしかできないことをやろうよ」という部分です。しかしその他多くのビジネス書と一線を画すと思うのが、あらゆるビジネスパーソンに対して"フェア”だという点です。つまり佐々木正悟さんの前著『仕事脳を強化する記憶HACKS(ハック) ~ITツールを駆使して”第2の脳”を使いこなせ! (デジタル仕事術シリーズ)』と同様、「使えるところは使ってね」という姿勢でありながら、出来る限り多くの仕事の形をフォローできるよう幅広く例を挙げてくれています。

私のような多くの薬品を使ったりする仕事だと、全部が全部iPhoneがあれば解決さ!とはいかないのですが、「デジタルを追求するとその影としてアナログの必要性が高まります」としてノートとの併用の効果に関しても多くのページを割いてくれています。(この部分を読んで、薬品を使うときはノートに書き込んで、後でSCANすればいいじゃん!と我ながら何で今まで気づかなかった?と思えるような使い方を発見できました。バカですなぁ。)

また、仕事だけに留まらず、本棚の整理で困ってない?クローゼットの整理はどう?体重管理とか睡眠時間管理とか困ってない?という感じでiPhoneが私たちの普段の生活にも色々な手助けになってくれることを1章丸々割いて言及してくれています。

ですので、今iPhoneを使っていない人でも、情報というものとの付き合い方の手段が多角的に学べるという意味でこの本は有益だろうと思いますし、iPhoneユーザーであればもはや必読。きっと「ああ、こういうシーンでも使えるなァ」と思える点がいくつも出てくると思います。またiPhone買おうかどうしようか?と悩んでいる人なら、本屋でこの本を立ち読みしてたはずが、気づいたらSoftbankショップで契約書にサインをしているところだったということになるでしょう(笑)

掌にこれほど多くの情報(もはやありとあらゆる記録)を持って歩けるなんてすごいじゃないか!改めてそう思わずにはいられません。同時にこうして自由になった脳を何に使うのかが今度は重要だとも思います。どうせなら地球温暖化や少子高齢化、飢餓の撲滅、核の根絶など、今はスケールが大きすぎてイメージもできないようなことに、少しでも関与していくことができるような高い次元に使えたらいいなぁと読了後に何だか爽やかな夢みたいなものを抱かせてもらいました。

心のセーフティーネットを準備しよう

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ここ数週間、何がきっかけかわかりませんが、一気に鬱に落ち込み、ものすごく苦しんでました。その結果、鬱の予兆から最低に落ち込むまでの過程とその時の対処法が朧気ながら見えてきたので、自分の備忘録及び同じ病に苦しむ人、その家族の参考になればと思い書き残しておきます。(あくまでも私の経験則です。学術的根拠などはゼロです。その点ご承知おきください)

鬱に落ちていく段階を自己観察すると、どうやら概ね10段階あるように思えます。

フェーズ1.風邪に似た症状が長引く(7度ちょっとの微熱が続くなど)
フェーズ2.集中力が持続出来なくなる。質問されたりすると即拒絶したくなる
フェーズ3.落ち着ける場所が無くなっていくように感じる
フェーズ4.落ち着ける場所を見つけたらそこから動きたくなくなる
フェーズ5.動きたくない自分に腹が立ち始め、言動はじめ全てが攻撃的になる。
フェーズ6.攻撃的になっても変わらないことが分かって再度動きたくなくなる
フェーズ7.鬱になった自分を責める思考ループに入る。原因は全て自分のせいだと考える
フェーズ8.自分が悪いのだから、自分がいなければ解決すると思うようになる
フェーズ9.幻聴(だと思いたい)で「死ね」というささやきが聞こえる
フェーズ10.本気で死ぬこと、死に方を考える。

フェーズ10まで来てしまうと、あとは復活のきっかけを掴むか、死ぬかの2択になります。
今回、わずか数日でフェーズ10まで落ち、そこから数日で復活出来たのは本当に奇跡的なことだと我ながら感じます。今回復活出来た最大の要因はTwitterでのみんなからの励まし、支えの言葉でした。特にhaTshさん、utchyさん、oilshopさん、kira88さん、Match2chさん、には本当に感謝です。

また、佐々木正悟さん主催のマインドハックス研究会に参加していて本当に良かったと思えた瞬間でもありました。これは脳内物質が引き起こしていることだと最後まで思えたこと。また脳内物質のボリュームを整えられれば元に戻るということを学んでいたからです。ですから落ちていく中でも冷静に自分を観察することができ、ユビキタス・キャプチャーし続けることができました。今回フェーズ10まで行く過程で、色んなことを試しましたし、ここでコレをやっていれば違っていたかもしれないということもあったので、その辺をフェーズ別に書いておきます。

フェーズ1.風邪に似た症状が長引く(7度ちょっとの微熱が続くなど)
 対策:今思えばこの時点で休むべきでした。オカシイと感じたら休む。これは基本です。期末で休めなかったというのが決定打だったのかもしれません。

フェーズ2.集中力が持続出来なくなる。質問されたりすると即拒絶したくなる
 対策:拒絶反応に気づければ、ここ段階までならマインドハックが役立ちます。幸い今の職場は僕の病気のことは全員知っているので、「今オカシイんです」と明言しておき、人間関係のトラブルに巻き込まれないようにしました。また、作業を出来る限り細切れにしてその1つの作業だけをやったら休憩、やったら休憩と急ぎの仕事でも休憩を取るようにしました。握力ボールを握ってみたり、ふらっと外に出て気分を変えてみたり、水を飲んでみたり、WhiteNoiseを聞きながらやってみたり、イロイロやりました。ここでSTOPをかけられることが殆どだと思います。その意味でマインドハックを学んでおくことは絶対必要ですし、重要です。

フェーズ3.落ち着ける場所が無くなっていくように感じる
 対策:会社にいても落ち着かない、自宅にいても何か居心地がわるい、自分の城である書斎ですら何か自分を拒絶しているような感じがする。そんな気分です。常に自分に良くしてくれる(接客態度がサイコーな)お店を探しておくのが良いと思います。
本来、落ち着ける場所は自宅がそう在るべきなのですが、次の4を考えると、本当に落ち着ける自分だけの隠れ家は外に見つけておいた方が良さそうです。図書館はオススメしません。あくまでも人との接点がある所が良いです。小気味よい会話が楽しめる昔ながらの喫茶店なんてのが理想的かもしれません。

フェーズ4.落ち着ける場所を見つけたらそこから動きたくなくなる
 対策:落ち着ける場所が自宅以外であれば、閉店時間が来たら出されます。しかし自宅の書斎などがあまりに快適だったりすると、本当にそこから出られなくなります。今回のことで、我が家では書斎の扉を取り外しました。

フェーズ5.動きたくない自分に腹が立ち始め、言動はじめ全てが攻撃的になる。
 対策:utchyさんもTwitterでおっしゃっていたとおり、鬱と攻撃性は表裏一体の関係です。突然破壊衝動におそわれます。机の上が汚い、リビングテーブルの上に書類がたまっているとかそんなことが無性に腹立たしく、全てをぶっ壊したくなります。これは自制できません。事前に100均などで「かっこわるい・デザインがむかつく」お皿を買いだめしておいて、それをどんどん割っていくというのもアリです。実際今回これをやりました。破壊衝動を当てて良いところが無いと、本当に他人や動物を殺しかねないので、これは用意しておいた方が良いと思います。
 
フェーズ6.攻撃的になっても変わらないことが分かって再度動きたくなくなる
 対策:暴れるだけ暴れて、疲れたことからこのフェーズに入ると思われます。家族は安心すると思いますが、この時点で自傷行為に走る場合があるので、その点注意が必要です。コレに対する対策ですが、動きたくなくなったときに戻る場所を無くすことです。書斎に引きこもっていた場合、書斎で暴れていたら、そのあと書斎でうずくまるのも億劫になるはずです。従って落ち込める場所がなくなり、寝るしかない状態になれば成功と言えると思います。

フェーズ7.鬱になった自分を責める思考ループに入る。原因は全て自分のせいだと考える
 対策:先に寝ると書きましたが、絶対寝られません。ずーっと延々回答のない問題を考え出します。しかも全てが後ろ向きです。ここでTwitterがひとつの助けになります。他の人は基本的に楽しい思いをしているじゃないか、こうなろうよと思考を少しでもズラすことが出来る可能性があります。いつも笑ってしまうようなつぶやきをしている人をフォローしておくのは絶対効果的だと思います。

フェーズ8.自分が悪いのだから、自分がいなければ解決すると思うようになる
フェーズ9.幻聴(だと思いたい)で「死ね」というささやきが聞こえる
 対策:8と9はほぼ同時に訪れます。逆説的ですが「生と死」を描いたマンガを読むことを薦めます。個人的には「岳」というマンガが一番良いと思います。もしくは極限状態を描いた小説なども効果的です。この場合、日本最高のアルパインクライマー、山野井夫妻を描いたノンフィクション「凍」をオススメします。この極限に比べれば・・・と思えれば復調のきっかけを掴めるかもしれません。間違っても太宰とかは読んじゃダメです。背中を押されてしまいます。読む体力が残っていない場合は、音楽か香りかどちらかを使いましょう。音楽はできるだけスローテンポなもの。香りは良く分かりませんが落ち着くと言われている香りが良いのではないでしょうか?

フェーズ10.本気で死ぬこと、死に方を考える。
 対策:まず身近な人の死に顔を思い出す、もしくは知人の葬式などのシーンを回想すると、自分が居なくなったらどれだけの人に迷惑をかけるかを考えると死ねなくなります。私の場合は妹を思い出し死ねませんでした。

また、これ以外に、今回気づいたことですが、日常生活を規則正しいものにしておく重要性です。私の場合だと(平日のスケジュール例)
 6:00起床
 7:32自宅出発
 8:20会社着
 12:00-12:25昼食
 12:25-12:55昼寝
 13:00-17:00仕事
 17:00-17:30その日の纏め仕事
 18:00〜18:30頃帰社
 19:20頃帰宅
  以降、愛犬と散歩に行ったり、夕飯食べたり、読書をしたりする
 11:00就寝

この生活をほぼ守るようにする。予定外の残業だとかが入った場合はこの日常に歪みが生じます。その小さな小さな歪みの積み重ねが突然、鬱へと引っ張って行くことになると思うのです。

そして、もう一つ。意外な落とし穴なのが休日の過ごし方です。休日ってどこかに出かけたりしなければ"ならない"と思ってしまうのです。でもこれは結構危険です。買い物に行くにせよ、遊びに行くにせよ体力が必要です。休む日なのですから、気分転換程度の外出に留めて、ムリに何かをしないようにする必要があるんです。でもゆっくりするというのも、鬱病になるようなタイプの人には難しいことです。常に何かしていないと落ち着かないのですから。

ですから理想的には土曜日は出かける。日曜日は休む。休むにしても何かしてないないといけないから、家でできる趣味(日曜大工とか、読書するとか、靴磨きとか・・・)何かやってて楽しい作業を見つけて没頭できるようにことが必要だと思います。普通の人には嬉しい連休でも鬱の人にはまさに鬱々たるものになる可能性があります。家族が居る人だったりしたら「ああ、また苦しい家族サービスをしなければいけない」とか「ああ、また家内の買い物に付き合わなきゃいけない」とか。そんなことも周りの人は少し理解してくれるとずいぶん助かると思います。

まずは平日の生活を規則正しいものにしてそれを遵守する。休日の過ごし方は(家族との話し合いは必要でしょうが)出来る限り自分の時間を確保させてもらう。これを実践して尚、鬱に引き込まれそうな場合は、上記の通り、事前にセーフティーネットを確保しておくことをオススメします。心のセーフティーネットは国も家族も提供してくれません。これは自分でしか出来ないぶっちゃけシンドイ作業です。しかし"死ねない、死にたくない"と思うのであれば、何か対策を打っておくことをオススメします。

それともう一つ。私だけかもしれませんが、他人との会話が苦手になります。それなりに気心のしれた人とでも二人で対面で話そうとすると、目を合わせられず、気の利いた台詞も言えず、あとで非常にいたたまれない気分になります。でもTwitterなら、FriendFeedなら、対面ではありませんし、考えた上で発言できます。たとえはhaTshさんとは直接面識があるわけではありませんが、今回いただいたDM、以前にいただいたメッセージにどれほど救われたかわかりません。鬱病の人、コミュニケーションに不安のある人にこそ、Twitterみたいな、別に利用を無理強いをするわけではないし、自分の好きな時間にボソっと書き込めるだけというゆる〜いサービスはいざというとき最大のセーフティーネットになるかもしれません。その救いはヘンな話しですが、家族以上のものだと私は思います。こういう方々と知り合えて、沢山のメッセージをもらえる幸運に感謝しつつ、このながーいエントリーが同じような境遇の人の助けになればと思います。

最後に、おそらく昔は鬱病なんて無かったと思うんです。それこそ原始時代なんて鬱病にかかる余裕なんてのはなかったろうし、第2次世界大戦が終わるくらいまでもそんなコトはなかったんじゃないかと思うんですね。何故、イロイロな物が溢れて、生活が便利になって、食べるものにも着るものにも住居にすら困らないこの現代に、このような病気が増えているのかホント不思議です。脳が現代社会について行けていないのか、それともどこかで人間の発展方向が間違ってしまったのか、何故なんでしょう?

働"ける"幸せ、働"ける"喜び

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働く幸せ~仕事でいちばん大切なこと~という本を読み終わりました。イロイロ考えさせられる内容だったので、書いておくことにしました。この本は知的障害者が社員の7割という会社「日本理化学工業株式会社」の会長、大山泰弘氏の著作です。

読了後、最初に浮かんだのは妹の顔でした。先般のエントリーに書いたとおり、私の妹は子どもと共に殺害されてしまっているのですが、出生からして壮絶でして、自然分娩が上手く行かず、急遽帝王切開に切り替えてこの世に生を受けたものの、切り替えるタイミングが遅すぎて脳に十分な酸素が行かず、新生児ICUで生きるか死ぬかの瀬戸際を1ヶ月半ほど彷徨い、何とか生還したものの、軽度の知的障害というハンデを背負ってしまっていました。

妹は客観的に見ても普通の女の子よりも大分良い器量の子でしたし(無名塾の仲代達矢氏の奥様から直々にスカウトされたこともあります)自分がハンデを背負っているせいか、回りにはとても優しい子でした。

しかし、知的障害というのは如何ともしがたく、特に記憶力には普通の人と比べて大幅な遅れがあり、また段取りが出来ないため、チームプレーも苦手でした。コミュニケーションに関しても壮絶なイジメにあったことも影響してか、大人になっても感情の表現方法がヘタで極端に上下にぶれる子でもありました。

そんな妹が、最初に働いたのは確かコンビニでした。母が面接について行き事情を説明した上、レジには触らないこと。接客でわからないことがあったら必ず回りの人を呼ぶこと。給料は通常支給の7割という条件で、何とか得た仕事でした。
やることは遅いけれども真面目に取り組む妹は毎日頑張って、最初のお給料をもらってきました。満面の笑みを浮かべて、どこか誇らしげに明細を見せた妹に「やったな!すげーな!できるじゃん!」と頭をガシガシなでながら褒めた覚えがあります。

その後、職を転々としたものの、ヘルパーの職を得て、そこでひたすら真面目に働いていました。私は妹の仕事ぶりを見たことはないのですが、家内は妹の仕事ぶりを見たことがあります。家内と妹で末期ガンの祖父の面倒を見てもらうことが半日だけあったのですが、普通の女の子なら嫌がるであろう、祖父の下の世話も別に嫌がるでもなく当たり前のこととしてこなし、恥ずかしがる祖父を「いーからいーから」と言って身体を拭いてあげたり、それはそれは献身的に愛情を込めて行う姿に感動した、すごいすごいよ!と連呼してました。

生前妹がこういっていました「働ければお金がもらえるでしょ。お金がもらえれば助けてもらうばかりではなくなるでしょ。助けてあげられるんだよ。●●(弟の名)にプレゼントもできるんだよ!すごいでしょ?お兄ちゃん!」

この本では、人間の幸せは以下の4つだと説いています。
  1. 人に愛されること
  2. 人にほめられること
  3. 人の役に立つこと
  4. 人から必要とされること
そして働くこととは人間の幸せを実現するものであり、それはつまりその字の通り「人の為に動くこと」だと説いています。
注目すべきは、「お金」には一切触れていない点です。あくまでも「人との繋がりの中」に幸せはあるとなっています。

きっと壮絶なイジメを乗り越え、人にバカにされ、蔑まれながらも歯を食いしばって生きてきた妹はこの境地に居たんだろうなと思います。

私も鬱病になって、「朝、起きること」と「今日、死なないこと」「1週間に1回は必ず病院に行くこと」の3つしかできない事態を経て、そこそこ真っ当に働けるようになった今、バイトでお給料をもらってきたときの妹の喜びがようやく分かると言えるようになったと思います。「働く喜び」という言葉は耳にしますが「働ける喜び」というのも間違いなくあります。

普通に新卒採用されて、波風はあるけど、何とか無事に過ごしていると、このことに気づく機会はまずないでしょう。働いていることが当たり前の状態では、なかなか「働けることそのこと自体がすでに喜びなんだ」というのは理解しがたいと思いますが。

参考までに今の私の仕事に対する基本姿勢を書くと、それは「同僚の為に動く」ことです。休職中に8割もの給料を支給してくれた会社、その会社でその給料を捻出できるだけの利益を稼いでいてくれた同僚には感謝したりないものがあります。故に、やればみんなが楽になることや、みんながめんどくさがることを積極的にやるようにしています。これが結果「助かった〜!」と感謝されたり、「アイツがいるから大丈夫」と言ってもらえたり、「これは任せる!」と必要とされたりということに繋がっています。この本の説く人間の幸せの内3つは既に叶っています。人に愛されるという部分は(おそらく、きっと・・・)家内が賄ってくれているでしょう。「なーんだ、オレって幸せじゃん」と気づけたことは、鬱病を経験して良かったと言っても良いことなのかもしれません。

また、賃金の多寡以外の部分で仕事を見直すことも必要ではないかと感じます。いい加減、金儲けの螺旋から降りても良いのかなとも。お金は大事ですが、あまりそこばかり強調されるのはもういいんじゃないかなと。年収10倍は魅力的ですし、宝くじに当たる夢をみるのも楽しいですが、真っ当に働けて、真っ当にお金を稼げて、真っ当に生きていければそれで十分と、どこかで「足るを知」らないといけないのではないかと思います。何しろ人の幸せにお金の多寡は入っていないのですから、それでも良いのでは?と思った次第です。

妹は改めて凄かったんだなぁと思うと共に、妹の苦労を考えると、日本国政府はもうちょっと知的障害者や働けるけど病気の人に目を向けて欲しいものだと思います。
何しろ日本は憲法でこう規定している国なんですから。
  • すべての国民の「生命、自由及び幸福追求に対する権利」(13条)「勤労の権利」(27条)「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」(25条)を保証する。
何だかとりとめのない、暗い話しになっちゃいましたが、「お彼岸だしな」ということで勘弁してやって下さい。

お客様の視点は『掃除』で会得できる!

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『オフィスは城、社員は兵』という標語があるのかは知りませんが、会社を人生修行の場ととらえる経営者は多いように思えます。有名な経営者の自伝的な著書を読むと、オフィス(仕事場)を大事に扱っている姿が垣間見えます。

私が勤めている会社の社長も同じような価値観の持ち主でして、毎朝社員が当番制でオフィスの掃除とトイレ掃除をしています。仕事中もちょっと落ちてたホッチキスの針を拾ったり、紙くずを拾ったりという姿は当たり前の会社です。そんな価値観の会社なので、個人の机の上や、収納が綺麗かどうかは置いておいて、少なくともオフィスの床と、トイレは非常に綺麗な状態をキープしてます。来社されるお客様が一様に驚かれる部分でもあり、密かな自慢でもあったりします。

たまたま今日来社された協力会社の役員さんと整理整頓の話しになったので、掃除はどうされているか聞いたところやはり、自分たちでやっているとのこと。その理由を聞くと、

「オフィスを掃除させれば、仕事が出来るか出来ないかすぐ分かる。簡単な掃除一つ満足に出来ない人に、複雑な仕事が出来るはずがない」

というのがその会社の社長さんの持論とのことでした。

腕の良い職人さんに教わった仕事の極意 "あれ?メモ" でも書いた通り、仕事の出来る職人さんの職場は整理整頓が行き届いていましたから、整理整頓はオフィスワーカーの仕事の善し悪しを計る目安にもなるのかもしれません。掃除が嫌いな人=机回りが乱雑=仕事が雑という感じで関連性があるようにも思えます。が、この話には私はもっと根本的なものがあるように感じました。

そもそもオフィスを綺麗にしておこうと思った時点で"来社される他人の目"を意識しているとも言えます。この他人は協力会社の人かもしれませんし、お客様かもしれません。いずれにせよ"他社の人"です。つまり日頃掃除をするということは、常に"他社の人"の視点を意識することにも繋がるのではないかと思ったのです。

よく「お客様の視点で考えろ」と耳にしますが、掃除ひとつでお客様の視点でオフィスを見ることができるわけです。「これで他社の人に綺麗だなと思ってもらえるか」「これで他社の人に気持ち良くトイレを使っていただけるか」そんな風に考えて掃除ができればベストでしょう。それこそ「掃除ひとつで来社した方にあの会社はすごいと感動を与えてやる!」と思えたとしたら極めたとも言えるかもしれません。

常日頃、掃除を通して"他社の人の目"を意識する機会を増やすことによって、お客様の視点で自分の仕事を見ることもスムーズにできるようになり、最終的に"複雑な"仕事の善し悪しに関係してくることになるのではないでしょうか?

"簡単な"掃除(仕事)をバカにせず、真摯な姿勢で臨むことができれば、人生が好転するきっかけにさえなるかもしれないな、そんな風に思いました。明日当番だから頑張ろうっと(^^)/

※画像をルンバにしたのは、別に楽をしたいと思っているわけではないですよ〜(笑)

ビジネスパーソンが明石家さんまさんを目指す危険性

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注1:佐々木さんが明石家さんまさんの例をあげたワケではありません。
注2:私はさんまさんのファンですので、悪意はありません。

8月25日に佐々木正吾さん主催の「第6回マインドハックス研究会」に参加してきました。第4回から参加していますが、毎回非常に大きな気づきが得られるセミナーです。しかし今回は”衝撃”と言っていい気づきが得られたので、それについて書こうと思います。

第6回のテーマは「やる気」でした。「やる気がある」というのはどういうことなのか、やる気を出す為のハックについて行動科学、認知療法、深層心理学らの理論的な背景を交えつつ身近な例を挙げて説明していただきました。これ自体、相当勉強になったのですが、”衝撃”はその後にありました。

やる気ハックの次のアジェンダが「軽そう状態」だったのです。

軽そう状態とは字のとおり、「軽い躁状態」のことです。鬱についてはメディアでも見かけることが多くなりましたが、躁についてはあまり見ません。
私も躁ではないので、躁のことは良く分かりません。しかし完全に躁な状態の人と病院で会ったことはあります。めっちゃくちゃ真顔で「僕は空が飛べるんだよ。空を飛ぶのは気持ちいいよー」とか「船は本来、海じゃなくて宇宙に行くための乗り物だ」とか「自分が世界を創造した」とか言いますし、常に自信満々でハイテンションな感じです。気持ち悪いくらい常に笑顔というか恍惚の表情のままの人もいました。これらの軽い状態が「軽そう状態」とイメージすればひとまず良いのだと思います。

問題は「軽そう状態」は自己効力感が上昇し行動意欲も増進するため、やたらとやる気が高いレベルで持続し、生産性が上がり、現代社会が求める理想のビジネスパーソンに見えてしまうことなのです。

現代社会が求める理想的なスーパービジネスパーソンはバブルの頃の「24時間働けますか」がベースで、さらに今では「24時間で48時間分以上の生産を上げるられる人」ような気がします。だから、やる気を出す、生産性を上げる、モチベーションを上げる、効率を上げる等がキーワードになっているビジネス書が多いし、それが多くのビジネスパーソンに求められるのだと思います。

ここで一人、現代社会が求めるスーパービジネスパーソンの条件にがっつり当てはまっている人が思いつきました。そう誰もが知ってる「明石家さんま」さんです。さんまさんの仕事は「しゃべる」ことです。彼は仕事場で常に200%しゃべくり倒し、番組が終わっても、プライベートの時間でも寝る間も惜しんでしゃべくり倒していると言います。まさに仕事で高い生産性を上げ、それを持続し、プライベートも何も関係なく、話芸を追求しているわけです。これを見上げたプロ根性と捉えることもできるのでしょうが、これは果たして正常なのでしょうか?

セミナーで佐々木さんは「急に生産性が上がったり、いつもよりやる気が高まっているような状態が続いたとしたら、それは実は『軽そう』状態の疑いがある」と指摘し警鐘を鳴らされました。軽そうは双極II型障害に分類されるので、それは『鬱』につながる可能性もある為、十分に気をつけなければならないのだと。

私の場合、意識的にゾーンに入れる時があります。特に細かい作業(ナノレベルの精度が求められる作業)などをしている時はその頻度が高く、心の中で「ゾーン」と言えば入れるくらいな時さえあります。しかしゾーンに入って無茶苦茶なスピードで生産性が上がった後の反動はヒドイもので、全く動けなくなります。一気に鬱に行きそうになります。佐々木さんが指摘しているのはまさにこの状態のことだと思い至り、本当に”衝撃”的な指摘でした。

もしこの記事を読んでくれたあなたが、常に全力を超えて200%で仕事して、200%やる気を出し、それを常にキープしている「明石家さんまさん状態」を目指しているのだとしたら、これは明らかにおかしなことなのです。人間「やる気がないときがある」というのが正常で、常に最高レベルのやる気をキープ出来るなんてのはおかしいのです。やる気が起きなくて困っている。やる気を起こす方法はないものか。やる気を持続させる方法はないのか、みんなこういうことで悩んでいると思いますし、それに対する解を扱った書籍も多いですが、過度に求め続けると、その先に待っているのは「病気」という現実かもしれません。

あんまり調子が良すぎるようなら要注意!意識的に休憩を取るくらいが実は丁度良いのかもしれません。実はこれこそ今必要な「やる気Hack」なのかもしれませんね。

結婚して良い相手かどうかを見極めるHack

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大注目で大人気のブログ「Hacks for Creative Life!」のBeckさんがご結婚されたとのことで、「幸せな家庭を築くhackを編み出さねば・・」とTwitterでつぶやいておられました。

私は一応来年で結婚10年目に突入するくらいには添い遂げておりますので、20台の若者達から「kazumotoさん、奥さんと結婚する決心をした決め手はなんですか?」なんぞと相談を受けたりします。ここでそんな数々の悩める若人たちを救ってきた「結婚して良い相手かどうかを見極めるHack」を公開してみようと思います。

離婚原因の第一位を調べてみると、男性女性とも「性格の不一致」が一位のようです(参考はコチラ)。性格が合うか合わないかを事前に見極められれば少なくとも離婚することなく一生添い遂げることができそうです。
しかし性格って結婚する時は絶対合っていたはずなんですよ。じゃなきゃ結婚しようなんて思わないでしょう?でも「だんだんズレてくる」というのが問題だと私は考えています。ですので、以下のHackは後々大きな問題になりがちな「ズレの芽」を確認することに主眼を置いています。

Hack1:大型の家具屋でデートすべし

大塚家具などがベストだと思うのですが、安価なものから高価なものまで並べてあり、イロイロなインテリアのテーマが揃っているところが良いと思います。
なんで、家具屋なのか?理由は二つ。一つ目は金銭感覚が自分と近いかどうかがわかるから。自分が「高い!」と思う家具を相手は「安い!」と言ったり、その逆があったりして、大凡相手のモノに対する価値判断基準と自分の基準のギャップが見極められるのです。お金の基準が違うと後々トラブルの元になります。
二つ目はこれからずーっと一緒に暮らしていく以上、家の中の空間はお互いに納得してリラックスできる空間でないとトラブルの元になりがちです。自分はシックなインテリアが好きなのに、相手が思いっきり花柄大好きッ子だったりしたら絶対に合いません。いずれ衝突することになること請け合いです。
好きなモノと金銭感覚。この2つが家具屋でデートすることで把握出来ます。

Hack2:安い居酒屋レベルの店から高級店まで5段階くらいの店で食事をすべし

まず、安い居酒屋レベルであればみんなでワイワイというシーンが想定されます。ここで相手が男性であれ、女性であれ、大皿を自然と取り分けるようなタイプであれば合格点。気遣いができる人だったら結婚相手としては基本的に問題なしです。
しかしそれでも高級なお店に行けという理由は、居酒屋レベルではOKな人でも、高級店となると突然お店の人に「高額な料金を払っているんだからサービスされて当たり前だ」的な傲慢な態度を取る人がいるからです。サービスに感謝するという謙虚な姿勢がない人はNGです。この傲慢な態度を取るのが男性だった場合、相手の女性は結婚後、料理をしても洗濯をしても感謝してくれることはないでしょう。最後には「私はあなたのママじゃないの!」とキレること請け合いです。
また、食事の仕方にはその人の品みたいなものが現れます。すごい素敵な人でもまともにお箸が持てない人は多分、ご両親は良い顔をしないでしょうし、クチャクチャ音を立てて食べるなんざ、生理的に許せん!という事態にもなります。
最低でも懐石料理で和食のマナーとイタリアン(若しくはフレンチ)で洋食のマナーを計っておいてからご両親に紹介することをオススメします。
このように、いくつかのレベルのお店で食事をすることで、その人の人柄から素養まで見通すことができます。場にふさわしい装いができるかとかもね。

恋愛中はあばたもえくぼ状態ですが、結婚後は小さいことがだんだんと気になってくるものです。本気で結婚を考えているのであれば最低この2つのHackを実践されることをオススメします。まぁ小さな親切余計なお世話かもしれませんが、このHackを紹介した若人からは感謝こそされ、悪く言われたことはないので、おそらく間違いないHackだと思いますよ!